愛媛県西条市から高知県いの町へと続く国道194号線を『そらやま街道』と名付けられることがニュースになりました。
島根県と広島県を結び中国地方を縦断する『やまなみ街道』、サイクリングの聖地として有名な広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ『しまなみ海道』に続く中国地方から四国を縦断する道路の魅力について紹介したいと思います。
国道194号線とは?
しまなみ、やまなみに続け――。愛媛県西条市と高知市を結ぶ国道194号の愛称が「そらやま街道」に決まった。西条市が26日発表した。今後、パンフレットや観光案内板などで使用し、松江市から広島県尾道市までの「中国やまなみ街道」、同市から今治市までの「瀬戸内しまなみ海道」と合わせて日本海側から太平洋側まで中国・四国を縦断するルートとして利用促進を狙う。
そらやま街道と呼ぶのは、国道33号仁淀川橋高知市側交差点(いの町)から西条市側の国道11号加茂川橋交差点(西条市)までの約76・9キロの区間。国道194号の起点(高知市)からいの町までの国道33号と重複する区間は除いた。
市によると、国道194号は1999年に新寒風山(しんかんぷうざん)トンネルが開通し、物流や自然災害時の緊急輸送路など重要な役割を担う幹線道路として利用されてきた。「予土寒風ロード」や「194(いくよ)街道」など愛称・通称が複数あったことから、同トンネル開通20年を機に愛称を統一しようという運びになったという。
沿道市町村などでつくる「国道194号利用促進同盟会」が今年7月に西条市のホームページ上で、空と近い山々などを想像させる「そらやま街道」のほか、「従来の愛称・通称」二つと「その他」の4択で、アンケートを実施したところ、回答した320人のうち240票を獲得した「そらやま街道」が1位になった。
選択肢の「その他」欄に書き込まれた案には「媛高(ひめこう)街道」「いくよ・くるよ街道」「四国の源流ライン」などがあったという。市の担当者は「やまなみ、しまなみに続き、『そらやま』も浸透してほしい」と話した。
毎日新聞より
国道33号仁淀川橋高知市側交差点(いの町)から、西条市側の国道11号加茂川橋交差点(西条市)までの約76.9キロ区間のそらやま街道。
愛媛県西条市から高知県高知市へ行くのがとても便利な区間。
このそらやま街道には何があるか?どのような魅力のある観光スポット・観光名所があるか紹介したいと思います。
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愛媛県西条市側
うちぬきの水
日本名水百選にも選ばれた名峰・石鎚山の伏流水で、西条市内複数箇所から湧き出ている『うちぬき水』。
西条市内で地下にパイプを打ち込むと、伏流水が吹き出すことから“打ち抜き水”と呼ばれています。
湧き出るところが至る所にあり、その数2000ヶ所以上とも言われているそうです。
実は西条市内だけではなく194号線『そらやま街道』にも湧き水が出ている場所があります。
噂を聞きつけてかはわかりませんが、絶えず多くの人がペットボトルなどを車に積んで湧き水を汲みに来ています。
そらやま街道の各所にうちぬき水を汲める場所がありますが、上記の写真は一番有名な場所ですね。
笹ヶ峰登山口
西条市側の寒風山トンネル手前数キロのところには石鎚山系『笹ヶ峰』の登山口があります。
後述しますが、そらやま街道は石鎚山系登山口の要所となっています。
寒風山トンネル
寒風山トンネルは無料の一般道路としては日本最長のトンネルになります。
その距離は5432メートル。
法定速度で走行すると5分以上かかる区間。
とても長いトンネルなんです。
寒風山トンネル動画もあるのでぜひみてください。
ただトンネルを通過するだけの動画なんですけどね。
寒風山トンネルの魅力については過去にこのような記事を作成しています↓。
愛媛県西条市と高知県いの町を結ぶ寒風山トンネル
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高知県いの町側
UFOライン
愛媛県西条市側から新寒風山トンネルを抜けて100メートルくらいの場所を左折すると一ノ谷館があります。
紅葉の季節には多くの観光客が訪れる紅葉スポットです。
そしてさらに奥に進んで行くと2018年カローラスポーツのコマーシャルのロケ地になったUFOラインに行くことができるんです!
UFOラインの正式名称は瓶ヶ森林道。
いの町が管理する『町道』で愛媛県西条市の瓶ヶ森(1892メートル)や四国が誇る霊峰石鎚山へ行くことのできる道路です。
その途中に写真のような絶景の風景を観れるスポットがあります。
UFOラインの魅力や注意点についての過去記事がありますのでご覧ください↓
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カローラスポーツのCMロケ地になった「天空の道」UFOラインとは? 車や自転車、バイクでの行き方や注意点、見どころの紹介
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続きを見る
瓶ヶ森という山についてはこちらの記事を見てください↓
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カローラのCMで有名なUFOラインを通って瓶ヶ森へ 難易度の低い初心者のための山『瓶ヶ森』を初登山して見た
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UFOラインを超えてよさこい峠のさらに奥にある石鎚山登山口である『石鎚神社 土小屋遙拝殿』。
ここまでは国道194号線『そらやま街道』経由ではなく松山市からも行くことができます。
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石鎚山 登山口の土小屋へ西条市・松山市からアクセスする方法
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登山初級者でも簡単に登れる石鎚山ですが、事故も多く発生しています。
登られる方は注意してくださいね。
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四国の愛媛県西条市の『石鎚山』は西日本で一番高い山!土小屋から山頂までかかった時間は?初登山実体験記!
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道の駅 木の香
新寒風山トンネルを抜けて5分程度走ると右手に木の香という道の駅があります。
トイレ休憩できる道の駅でレストランや温泉、宿泊施設もあります。
やったことはないですが、釣りもできるようですね。
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UFOライン最寄りの道の駅 高知県いの町『木の香』の紹介
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高知県県道17号線
道の駅木の香から車で5分程度でしょうか。
本川トンネル手前を左折すると県道17号線になります。
県道17号線を走ると大橋ダムがあります。
登山にぴったりの稲叢山登山口が近くにありますね。
まだ行ったことないけど。
県道17号線を東に50分ほど走ると四国の水瓶『早明浦ダム』に行くことができます。
早明浦ダムは総貯水容量では全国9位の316,000立法メートル。
放水時には多くのカメラマンや見物客がいるとのこと。
ぜひ行ってみたい場所です。
ほどのパークと四国八十八景『にこ淵』
木の香から車で約20分。
清水上分チェーン装着場という場所からすぐ近くをU字に曲がるとほどのパークへと行く道があります。
ほどなく走ると『四国八十八景』の幟が立っている場所があるんですが、そこに一番の仁淀ブルーを見ることのできるスポットがあります。
にこ淵はかなりオススメのスポットなので別記事にて紹介したいと思っています。
酷道ヨサクとの重複区間 道の駅 633美の里
『633美』と書いて『ムササビ』。
道の駅 ムササビの里は国道194号線と国道439号線の重複区間にあります。
国道439号線は酷い道と書いて『酷道』と呼ばれる交通の難所で、国道にもかかわらず離合できないほどの狭い道、断崖絶壁の道もあったりでマニアに人たちに人気の区間。
現在はかなり整備され昔の面影がほとんどありません。
と話は逸れてしまいましたが、トイレやレストラン、お土産物が買える道の駅です。
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高知県いの町の道の駅巡り ついでに紅葉を見に行ってきた
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重複区間の道路がどんなところかはYouTubeに投稿した動画をご覧ください。
国道439号線を西に走ると安居渓谷と中津渓谷
国道194号線と国道439号線の分離地点を、国道439号線を走行すれば安居渓谷、さらに国道33号線との重複区間には中津渓谷があります。
どちらも紅葉の名所となっていて、11月から12月初旬までは大変混雑します。
安居渓谷には飛龍の滝、中津渓谷には雨竜の滝というマイナスイオンがたっぷり浴びれる場所もあります。
上記の地図は中津渓谷までの道のりですが、途中に安居渓谷もあります。
これもまた別記事にて紹介予定。
お楽しみに。
道の駅 土佐和紙工芸村「くらうど」QRAUD
土佐和紙工芸村「くらうど」QRAUDは何度も訪れている場所ですが、写真撮影はしていないですね。
また訪問して写真とともに加筆したいと思います。
まとめ
グーグルマップ調べによると愛媛県西条市-高知県高知市まで高速道路を利用すると1時間23分。
そらやま街道を利用すると1時間48分。
直行すると約25分の違いがありますが、四国の自然を満喫するには素晴らしい区間であると思っています。
愛媛から高知、高知から愛媛へ移動する際、高速道路で移動もいいですがぜひそらやま街道を通って見てください!
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