愛媛県西条市が日本に誇る秋祭り「西条祭り」について紹介します。
愛媛県では松山から順に東に向かって始まる秋祭り。
平成から令和に変わってはじめてのお祭りとなる2019年の秋まつり。
その中でも伊予西条の秋祭り「西条祭り」の日程やアクセス方法、宿泊施設や駐車場について詳細していきます。
西条祭りとは?
西条まつりは愛媛県西条市で江戸時代から続く伝統的な秋祭り。
五穀豊穣を感謝する神事で以下の4つの神社で行われる例祭の総称なんです。
- 伊曽乃(いその)神社
- 嘉母(かも)神社
- 石岡(いわおか)神社
- 飯積(いいづみ)神社
平成の大合併前の「丹原秋祭り」「東予秋祭り」「伊予小松まつり」を除きます。
西条祭りの4神社の山車は次の4つの神社に奉納されます。
日程と合わせて紹介します。
嘉母神社祭礼(禎瑞地区)
西条祭りの先陣を切って開催されるのは嘉母神社の祭礼。
禎瑞地区の氏子によって子供太鼓台6台が奉納されます。
嘉母神社のお祭りの日程は10月6日・7日。
石岡神社祭礼(氷見・橘地区)
石岡神社のお祭りの日程は10月14日・15日。
氷見・橘地区の氏子により行われます。
西条祭り発祥の地とされるこの地区の祭礼は、激しく荒々しい練りや複数の数の屋台での差し上げが見物です。
西条祭り最大規模の伊曽乃神社の祭礼と比べると規模こそ小さいですが、古風で趣き深い素朴な時代の西条祭りの姿が現在も守られており、魅力的です。
伊曽乃神社祭礼(神戸・大町・紙拝・玉津・西条地区)
伊曽乃神社の祭礼で奉納される山車(だんじり)の台数は全国でも最多の80台。
伊曽乃神社祭礼は西条祭り最大規模の祭礼で、
「西条祭り」という場合は、この伊曽乃神社の祭礼を指します。
伊曽乃神社のお祭りの日程は10月15日・16日。
16日夕刻の宮入り(川入り)は西条祭りを象徴する最大の見所となっています。
飯積神社祭礼(玉津・飯岡地区・新居浜市大生院地区)
飯積神社のお祭りの日程は10月16日・17日。
奉納台数合わせて11台と近隣の祭りに比べると小規模な祭りです。
しかし氏子の気勢が非常に高く、激しく勇ましい様相を見せる飯積神社祭礼は根強いファンも多い祭りです。
西条祭り期間中の混雑状況
先ほども紹介しましたが、この中でもっとも大きい祭りが伊曽乃神社の例祭であり、伊曽乃神社の祭りを「西条祭り」と呼びます。
西条まつりは西条市の人々にとって特別なお祭りであり、祭りの期間中は休業するお店も多いです。
個人の小さな会社では祭り休みというものが存在します。
西条まつりやお隣の新居浜太鼓祭りに合わせてお休みがある会社が多いです。
お祭り休みがない場合や全国規模の大きな企業は有給休暇を使用し、会社を休む人が非常に多いです。
また地元を離れ関西や名古屋、関東などで働く西条出身者が西条祭りのために地元に戻ってきます。
「千の風になって」のヒットで有名な秋川雅史さんは毎年西条祭りのために帰省するのは地元では有名な話です。
さらに地元の方だけでなく四国や本州から毎年20万人を超える観光バスなどで観光客が訪れます。
祭り期間中は大変な混雑に。
市内の氏子各町に所属する約150台の屋台(だんじり、神輿、太鼓台)が奉納されます。
その数は日本一ともいわれ、多数の屋台による勇ましい迫力と夜の提灯による幻想的な光がとても綺麗プロカメラマンだけでなく、アマチュアカメラマンにとっての観光スポットとしても有名なお祭りなんです。
西条祭りは愛媛東予地区や西条のみならず、愛媛県外からも観光客が訪れるお祭りなんです。
西条まつりの日程
西条祭りは以下の日程で行われます。
10/6(日) | 嘉母神社祭礼 | |||
10/7(月) | 嘉母神社祭礼 | |||
10/14(月) | 石岡神社祭礼 | |||
10/15(火) | 石岡神社祭礼 | 伊曽乃神社祭礼 | ||
10/16(水) | 伊曽乃神社祭礼 | 飯積神社祭礼 | ||
10/17(木) | 飯積神社祭礼 | |||
奉納台数 | 中型太鼓台6台 | だんじり27台みこし2台 | だんじり・みこし81台 | 太鼓台11 |
奉納台数 中型太鼓台6台 だんじり27台みこし2台 だんじり・みこし81台 太鼓台11
伊曾乃神社祭礼を中心にアクセスや混雑状況について紹介します。
祭りが行われる神社へのアクセスと駐車場
- 嘉母神社:JR伊予西条駅より車で約10分
- 石岡神社:JR伊予氷見駅から徒歩約10分
- 伊曽乃神社:JR石鎚山駅より車で約10分
- 飯積神社:JR伊予西条駅より車で約15分
JRで来られる場合は最寄駅からタクシーを利用すると便利。
自動車で西条祭りを見にくる場合は、岡山・高松、松山・今治両方面からとも松山自動車道西条ICで降りるのが一番です。
屋台の巡行に伴い西条市内や国道11号線加茂川も時間帯により進入禁止、横断禁止などの交通規制があります。
とくに10月14日から17日にかけて3つの神社の祭礼が重なっていて混雑しやすくなります。
車で行く場合は会場の最寄りの駐車場に早めに行くか、駅から歩いて行動するのがお勧め。
会場最寄りのJR駅沿線の駅周辺で有料駐車場とかはありません。
加茂川橋下臨時駐車場(西条市中野甲)は1500台分の無料臨時駐車場が設置されますが、人気の観覧場所そばなので早いうちに満車になるようですから注意です。
加茂川橋下の臨時駐車場以外にも、JAカントリーエレベーターやJA神戸支所も臨時駐車場に指定されている場所がおすすめ駐車場となります。
【住所】〒793-0052 愛媛県西条市中西新開60
【電話番号】0897-55-5770
【住所】〒793-0053 愛媛県西条市洲之内163
【電話番号】0897-56-3770
西条祭り近くの宿泊場所を確保するのは難しい場合、「いよ小松インター」近くの四国屋で宿泊して西条祭りの観光に出かけることをお勧めしています。
時間はそれほどかかりません。
西条祭りの交通規制
上記の交通規制案内図は平成29年のものです。
もちろん違いはあるかと思いますが、大雑把に言えばこんな感じになるのではないでしょうか?
地図を見て貰えばわかりますが、石岡神社以外は駅から遠いです。
JR伊予西条駅より石鎚山駅で下車し、伊曾乃神社まで歩くのがお勧めです。
(徒歩では30分程度かかります。)
一番規模の大きなイベントがある16日の川入りはには大勢の観光客で賑わいます。
西条まつりのみどころ
おすすめスポットは西条市街と何と言っても伊曽乃神社の間を流れる加茂川土手です。
ここでは夕刻より西条まつり最大の見どころである「川入り」を見ることができます。
この川入りを観覧するために大勢の人が正午ごろから場所取りに集まるため場所は一目でわかります。
土手は斜面になっているので混雑していても比較的楽に観覧することが可能です。
真夜中に西条まつりを訪れることができる方は御旅所がおすすめスポット。
真夜中、御旅所に神輿が到着する時間には西条まつりが最高潮に盛り上がり、提灯の明かりに照らされただんじりが激しく揺れ、お堀の水面に映る様子は幻想的ですよね。
西条まつりでは、有料観覧席等は設置されておらず昼夜を問わず祭事がとり行われます。
都合のつく時間帯によって観覧場所を絞って向かうことで祭りを楽しむことができます。
一番の見どころは16日16時から行われる加茂川への川入りですが見どころマップを参考にして見てください。
だんじり65台が土手に整列して見守る中、神輿とだんじり11台が合図とともに、いっせいに川へ入る様子は圧巻です。
神輿が川入りの際にだんりじが神輿の周囲を取り囲み、神様とのお別れを名残惜しむかのように神輿を渡らせまいとする攻防を1見ることができます。
他にも西条紺屋町商店街を練り歩く姿や御殿前(西条高校前)でだんじりをかき上げる様子は圧巻。
上記の動画は紺屋町商店街で下は御殿前のだんじり。
西条まつりにはじめて来られる方や、どこを見るか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
西条市観光物産協会が作成した西条祭りの見どころマップを参考にお祭りを楽しんでください。
私自身も2019年(令和元年)の西条まつり伊曽乃神社祭礼で参考にしようと思っています。
お勧めの宿泊場所は?
西条祭りに合わせて宿泊予約する場合は早い目の予約が必要です
こちらも伊予西条駅から徒歩1分の近場にあり、無料駐車場を完備している西条アーバンホテル
や西条市小松「りんりんパークー」の隣にある湯の里小町温泉 しこくやがお勧め。
そのほか旧東予市のホテルや今治の湯ノ浦温泉、松山のホテルや旅館に泊まって松山を観光してから西条祭りに出かけるというプランもお勧めです。
おすすめの宿泊施設を紹介しておきます。
気になるホテルや宿があればぜひチェックしてみてください。
西条市の宿泊施設・ホテル
新居浜市の宿泊施設・ホテル
小松地区、壬生川地区の宿泊施設・ホテル
まとめ
西条まつりは昼夜問わずお祭りが行われています。
とくに重複する日に関しては事前にどの神社のお祭りに行くか計画を立てて、観覧場所を絞って向かうことをおすすめです。
また西条まつりではだんじり同士をぶつけ合う喧嘩神輿ではありません。
多数のだんじりが土手に整列して見守る中、神輿とだんじり11台が合図とともにいっせいに川へ入る川入の様子は西条まつりのもっとも有名な場面であり、圧巻です。
10月半ばということもあり体温調節のできる上着などの準備もあったほうがよいでしょう。
川入り終了後の加茂川周辺は道路が大渋滞します。
この時間はタクシーも確保も難しいので、駅まで歩くほうがスムーズかもしれません。
その他の時間は基本的に楽にタクシー移動をすることができます。
伊曾乃神社は天皇家とも関わりの深い由緒正しい神社です。
その伊曾乃神社のお祭りともなれば大いに盛り上がります。
もしかしたら、お祭り自体に参加したいと思う人がいるかもしれません。
お祭りに参加できる地域に引っ越しするか、友人の紹介であれば他地域でも参加することが可能です。
ぜひ参加して見たいと思う人は遊び半分や生半可な気持ちではなく、真剣に参加してください。
西条祭りに関わる人たちはまつりのために生きている人が大勢います。