ミラクルフルーツとは?
ミラクルフルーツとは実の中に含まれるミラクリンという成分の作用により、実を食べたあとにレモンなどの酸っぱいものを食べると甘く感じる不思議なフルーツです。
ミラクリンには、一時的に酸っぱいものを甘くする活性成分のほか、食欲を抑制する効果もあり、ダイエットにも注目されています。
ミラクルフルーツの栽培に関して、冬場の温度管理が一番重要になってきます。
地植えの場合、冬の温度管理ができれば基本的にほったらかしでも育つんですよ!
結実年数は、実生で通常4年~7年です。
ミラクルフルーツ
分類 アカテツ科 ダルフィシカム属 常緑低木
原産地 西アフリカ
耐寒温度 10℃
生育適温 20~30℃
ミラクルフルーツの特徴
本来、高さ4mほどになる常緑低木です。
花は、白色で大きさ0.5mmと非常に小さく咲いているのかどうかわかりずらい花です。開花時には、ほのかに甘い香りがします。
花芽は前年枝の腋芽(えきが)の付け根部分につきます。
果実は、長さ2cmほどで緑色から熟すと赤色になりオリーブやグミに似た形をしています。
皮は薄くて手で簡単に剥けます。
味は、ミラクルフルーツそのものは多少甘い程度です。
果肉に含まれるミラクリンという糖たんぱく質が、舌の酸味を感じる部分に作用して、酸っぱいものが甘く感じるようになります。
自家結実性なので一本で実がなります。
ミラクルフルーツの育て方のポイント
地植えと鉢植えでは育て方のポイントが違います。
育てやすいのは鉢植えより地面に直接植えて育てる方法。
地面に『根付いて』しまえば肥料をさほど与えなくても育ちます。
また過度な乾燥でない限り、水を与えなくても雨水などで十分なんですよね。
しかし地植えの場合は冬を越すために、ビニールハウスを使用しなければなりません。
一定温度以上の温度を保たないと枯れてしまいます。
ということで一般の場合は鉢植えで育てることになりますね。
鉢植えでの育て方について解説していきます。
ミラクルフルーツは基本的に、日当たりと高温多湿を好みます。
生育適温は20℃~30℃です。
鉢植えの場合、春から秋までの最低気温が15℃以上の時期は、日当たりの良い屋外で管理します。
真夏は直射日光が強すぎる場合もあるので、葉が痛むようであれば半日陰に置きます。
冬は最低気温が15℃以下になりだしたら室内の日当たりの良い場所で管理します。
大株になれば5℃近くまで耐えることができます。
ちなみに地植えの場合でも耐寒最低温度は5〜10℃。
寒さの管理は非常に重要です!
1年中生育適温を維持できれば、年間を通して開花、結実します。
用土と肥料、水やり
用土は肥えた水はけの良い土で、酸性を好みます。
自分で作る場合の配合は赤玉土4、鹿沼土2、ピートモス4など。
肥料は、生育適温期の間は3カ月おきにリン酸分が多い有機質肥料などを規定量与えます。
水やりは、高温多湿を好むため多めに水やりします。
とくに夏は朝夕たっぷりと与えます。
冬は15℃以下になりだしたら根腐れ防止のため、土の表面が乾いたら控えめに与えます。
収穫と食べ方
果実が赤くなって約1週間ほどで収穫します。
収穫後、保存する場合は冷凍にしないと効果がなくなります。
食べ方は、ミラクルフルーツの赤い皮を剥き、果肉を口に含みます。
そして1分程度舌の上で転がします。
次に酸っぱいものを食べます。
レモン、グレープフルーツ、梅など酸味が強いものが適しています。
ミラクリンの効果が持続している間は、これらの酸っぱいものが驚くほど甘くなります。30分~1時間は効果が続きます。
まとめ
ミラクルフルーツの結実年数は、通常4年~7年。
しかしビニールハウスで育てているミラクルフルーツは育てはじめてから10年が経過します。
生育環境が良いのか、長持ちする品種なのかはわかりません。
勝手な想像ですが、鉢植えよりも地植えの方が長持ちするのではないでしょうか?
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ぜひ試してみてください!!!