今回はかなりざっくばらんに書かせてもらいます。
コールラビの由来
コールラビ コールラビ コールラビ
Kohlrabi kohlrabi kohlrabi
言葉の響きはとくに気にならないんですけどね。
今回2度目の挑戦になるんですよ、コールラビの栽培。
実はずっと気になってるんです。
キャベツの一種だということ、カブに似ているということはわかるんですけど「ドイツ語でキャベツを意味するKohl、カブを意味するrabi」という多くのサイトの説明。
2chまとめサイトで、明らかに知識がない人たちが的外れな発言を繰り出して盛り上がっているのを見たときのような感覚に襲われてしまいます。
以前の記事でも書きましたが、カブならRübeじゃないか!!
そもそもrabiって辞書で調べても出ていないじゃないか!!っていう疑問で悶々としていました。
????
!!!!!!
あ、ドイツ語ペラペラの俺が調べたらいいんじゃないか!!(テヘペロ)。
そうだ!コールラビーを調べよう!
コールラビ 名前由来をドイツ語での調べ方
多くの日本語サイトで調べてみました。
しかし「rabi」がドイツ語であるという記述はどこにもなく、本当にラビがドイツ語か?という疑問が発生。
ウィキペディアに唯一、「B. rapa」を語源とするとかなんとか聞いてありました。
しかしラパを調べてもそんなドイツ語ないし!!
で、調べ方はいたって簡単。
「Kohlrabi」を「auf Deutsch」で調べてみる。
ドイツ語わかる人ならカンタン。
わーいわーい。
たくさん出ましたよ。
その中からドイツ語のウィキペディアをクリック。
どーだ!!
オレはまだ読める、理解できるぞ!!
おっとっと・・・
ここに書いてあるには「Kohl」の語源はラテン語で「caulis」、「rabi」は「rapum」を表すラテン語。
rabi語源はラテン語!!!
やっぱり!!
つまり
このサイトとか
このサイトとか
このサイトとか
書いてある事はウソ!!!
適当なことばっかり書いて!!
セコイ!!
ラビの語源はラテン語なのでドイツ語にはありません。
ちなみに同じドイツ語圏のオーストリア(ウィーン)ではコールリューベ(Kohlrübe、Oberkohlrabi、Oberrübe)、スイスではリューベコール(Rübekohl)と呼ばれているそうです。
しかし次の表現が気になります。
「他のRübe(カブ)と違い地面の反対側、つまり上に向かってできるカブを意味する」と書かれている部分。
????
塊根類、塊茎、鱗茎 食べる部分から考察してみる
コールラビ
カブ
カブとコールラビは植物として徹底的な違いがあります。
カブは根菜、コールラビは葉茎野菜です。
まったく違います。
そしてウィキペディアには以下のような記述がありました。
Rübe/Wurzelknollen
カブ/塊茎
カイケイ、かいけい、会計・・・
ブルツェルクノレン
これの意味わかりませんでした。
同じ根菜類ですが、厳密にいうとカブは塊根類で微妙に塊茎類とは違うんですよね。
- ダイコン・カブ・ニンジン・ゴボウ・サツマイモ・ヤマイモ・ジネンジョは塊根
- ジャガイモ・サトイモ・レンコン・クワイ・チョロギ・ショウガは塊茎
- 玉ねぎ、ユリは鱗茎
塊根は根っこを食し、塊茎と鱗茎は茎の部分を食べる野菜。
食べる部位が違います。
塊根以外は根っこではなく茎の部分を食べているんですよね、人間は。
カブ/塊茎という曖昧な表現をしているような気がします。
コールラビの料理 レシピ
ついでにオススメレシピとかも書いていきます。
クックパッドなど日本のレシピサイトではサラダとかスープが一般的とされていますが、それよりもオススメは炒め物と揚げ物。
重ねて言いますがコールラビはキャベツの一種ですが、カブの一種ではありません!
カブは根っこを食べる根菜、コールラビの食べる部分は茎なんです。
つまり葉茎類の野菜。
多くのサイトでカブのようだという紹介をされています。
なのでスープとか漬物のレシピが多いんじゃないでしょうか。
それよりも揚げ物でも歯ごたえと甘みがあって十分美味しい。
天ぷらや唐揚げの衣をつけてあげるのが美味しい!!
コールラビの味は「ブロッコリーの茎と同じような甘みと歯ごたえがある!」が正しい表現だ思っています。
カブじゃないもーん。
コールラビの千枚漬けはブロッコリーの茎の千枚漬けと同じなんですよ〜。
やーいやーい
だから千枚漬けとかより、天ぷらとかフライとか炒め物!!
スープ煮物系以外にも使える万能野菜なんです。
「kohlrabi rezepte」で検索すると日本のコールラビーのレシピサイトとは違い揚げ物の紹介もあります。
一番右がコールラビーの天ぷら。
Der Kohlrabi schmeckt gut!!!
きくらげはクラゲじゃありません
はしゃいでしまい、大変失礼いたしました。
たとえ話を考えてみましたが、日本語で言えばキクラゲって事かな?
木になるクラゲのようなキノコ。
キャベツの一種でカブのようなキャベツ。
クヌギなどの木に生えるクラゲのようなキノコでクラゲじゃありません。
それと同じでカブようなキャベツ(キャベツの一種)決してカブではありません、という感じだと思うんですよね。
だからカブと聞いてカブのような調理をしてはせっかくの野菜、食材が台無しになってしまいます。
キクラゲをクラゲのように調理する感じです。
かなりバカっぽい!
ドイツ語でカブという意味ですと記述しているサイトばかりの中で、ドイツ在住の方が書かれたコールラビの記事や「NHK 趣味の園芸」のコールラビの紹介ではラビをドイツ語で訳すような文言は一言もありませんでした。
さすがですね。
ラビはカブを意味しますが、語源はドイツ語ではなくラテン語です!!
そしてカブではなく、カブのような。
木に海で泳ぐクラゲは付着しません!
これが今回の結論。
まとめ
和名は「カブカンラン(蕪甘藍)、カブタマナ(蕪玉菜)」。
「キュウケイカンラン(球形甘藍)」という別名もあるそうです。
確かにカブとコールラビの見た目は似ています。
それはその通りです。
最後になりますが東西ドイツ統一時の首相の名前はコール首相。
日本語でいうとキャベツ首相。
たしか、コール首相の太事刀が今の総理大臣、メルケル首相です。
彼女の生まれは西ドイツのハンブルクですが、東ドイツ育ちのライプツィッヒ大学卒業という経歴の持ち主。
しかしいまだ、ラビ首相はドイツの総理大臣にはなっていません。
ラビという苗字のドイツ人はいないような気がします。
いてもかなりの少数派。
コールラビの言葉の生まれはラテン語ということで。
Guten appetit!