兼業農家が予想する野菜価格の推移を解説します。
現状の野菜価格
現在、白菜・大根などの冬野菜の価格は安く推移しています。
理由は2018年の秋から冬にかけて暖かい日が続いたこと。
通常であれば11月、12月寒い時期に野菜の成長が止まってしまいます。
しかし12月に入っても暖かい日が続き、野菜の成長が止まらず、ぐんぐん成長してしまったのです。
出荷の時期をずらすために時期を変えて蒔いた種、植えつけた苗の成長が止まらなかったんです。
時期をずらして植えつけた野菜は収穫時期もずれます。
それらすべてが出荷できるくらいの大きさになったんです。
関東や関西中国地方四国では多少違うと思いますが・・・
多分自分だけではありません。
周りのすべての人がそんな感じなので、冬野菜の供給が一気に増えたんです。
消費者としてはありがたいかもしれませんが、出荷者にとっては死活問題。
大きくなりすぎた野菜は最悪廃棄しなければならないからです。
そんな中でも玉ねぎの価格が割高で推移しています。
玉ねぎは10月11月に植え付けを開始、4月から6月に収穫します。
現在出回っている玉ねぎは昨年収穫したものを乾燥させ保存させたものなんです。
昨年の玉ねぎの収穫はそれほど悪いものだったとは聞いていません。
しかし収量に対して保存・使用が多かったのでしょうか?
一昨年の影響でしょうか?
割高といってもそれほど気になりませんけどね。
現在から春にかけての予測
現在から春(3月)にかけての野菜価格の予想としては、これからの時期は若干高くなると考えています。
2月3月4月は冬野菜の収穫が終わり、夏野菜の種まきの時期になります。
今いるスポットになるんです。
収穫と収穫の合間はどうしても野菜の価格が上がってしまうんですよね。
しかし高くなるといってもそれほどの差はないと思います。
春から初夏にかけて
春に植え付けた野菜何が初夏には出回ります。
きゅうり茄子トマトなど1つのツルからたくさんの実が収穫できる野菜が多いですね。
はじめのうちは出回る安野菜が少ないため若干高めでしょう。しかし梅雨が明けて夏に差し掛かると野菜の価格が一気に値下がりするでしょう。
暖冬による生育促進
暖かいと野菜の成長が促進される。
例年よりも暖かいことが予想されます。
なので野菜の成長も早くもしかしたら梅雨が明ける頃にはかなりの量の野菜が収穫できるかもしれません。
高温の場合は野菜の痛みが早くなるので、もしかしたら大幅な野菜価格の値上がりの可能性もあるかもしれません。
まとめ
天候不良地震災害がない限り安く推移するとみられる。
とくに注意が必要なのは高温。
高温になると野菜の成長が止まり、収穫量が減る可能性があります。
また高温よる成長障害で、野菜のツルや茎が痛んでしまい、収穫できなくなる可能性もあります。
注意が必要ですが天気や災害は人間の力ではどうすることもできません。
災害がないよう祈るのみです。