青枯病とは?
病徴
発病後期の株では地際部付近の茎の維管束の褐変、細根の褐変・腐敗がみられます。
感染株の茎や根の維管束で増殖し、導管の中で菌が増殖して導管が詰まると水分を吸収できなくなり急に青枯れ的に萎ちょうし、やがて枯死します。
発生の原因
この病気を起こす病原は土壌中に生息する細菌です。
この細菌はトマトの他にナス、トウガラシ、ピーマン、ジャガイモ、タバコ、などナス科や、インゲン、ソラマメ、イチゴ、ダイコン等様々な作物に被害を及ぼす土壌伝染性の細菌病。
伝染方法
この病気は土壌伝染します。
細菌は塩類障害、害虫の食害痕、農作業などによる根の付傷部分から侵入します。
湿った土壌中で長期間生き残るといわれていますが、乾燥した土壌中では短い間しか生存できません。
農機具に付いた汚染土壌、降雨や出水による水の移動で無発病地にも移ります。
発生条件
特に暖地では被害が大きい。
青枯病菌は10℃~40℃で生育しますが、生育適温は25~37℃、発病適温は25~30℃。
地温が20℃を超えると発生し始める。
連作、多肥栽培、未熟有機物の多量施用により発病が助長される。
青枯病対策
予防
連作をしない、宿主とならない作物を輪作する。
発病株を見つけ次第除去する。
被害作物を圃場に鋤き込まずに、焼却処分する。
育苗土は必ず土壌消毒。
抵抗性品種を利用する。
汚染している圃場で使用した農機具はよく洗浄・消毒。
薬剤的防除
最新の登録農薬を確認し、使用法に従い正しく使用する。
ポットごと植えてみる方法
上記が前置きで青枯病の発生を防ぐ簡単な方法の紹介。
やり方は農業用のポリポットの底穴にカッターで十字の切れ込みを入れて穴を広げる。
そして、そのまま定植する。
活着(根が土にしっかりと張ること)を促すため、植え付けから4〜5日間はポットをめがけてたっぷりと水をあげる。
まとめ
根元がポットに守られているので青枯病菌が入ってこれないと言われているが、実際に効果があるかはこれから検証予定。
結果を報告したい。
注意点は農業用ポリポットは土中に分解されないので栽培後は回収して土に残らないようにしなければならない。