都会の家庭菜園初心者の知人から相談されたことを紹介します。
スーパーで売られているトマトや茄子と自家製のトマト、茄子を食べ比べると、家庭菜園で採れた野菜の方が皮が硬くて実もそれほど甘くない、柔らかくないということです。
逆に、直売所で売られているトマトや茄子は甘くて美味しい、何よりも皮が柔らかいということでした。
その違いについて書いていきます。
農家と家庭菜園の違い
農家さんが作るトマトと週末農家の家庭菜園者が作るトマトが全く同じならプロにとっては商売上がったりといっても過言ではないでしょう。
かと言って農家が一子相伝でトマト作りをしているわけではないし、美味しいトマトも作り方の秘訣を外に漏らさず守り続けているわけではありません。
農家や農家に資材などを販売するメーカーは常日頃から美味しい野菜の栽培方法について日々研究を重ねています。
その事を家庭菜園で野菜作りしている人は知らないだけなのです。
甘くて柔らかくて美味しいトマト、茄子を作る秘訣
ということで皮が薄くて甘くて柔らかくて美味しいトマト、茄子の作り方について紹介します。
定期的な肥料散布
土は苦土石灰、元肥を入れる前に、牛フンを土に混ぜ込みます。
牛フンを土に混ぜ込むと農作物が甘くなります。
同じ有機肥料でも鶏糞や豚糞は少し苦味がでます。
上記に紹介した牛フンはと豚糞の違いは統計や書物によるものではなく、経験として実際に味わった感想です。
また、化成肥料よりも有機肥料配合の肥料を使用します。
農作物を育てるための三大栄養素の窒素・リン酸・カリ以外も尿素や硫安などの肥料の配合も微妙に変えて調整していきます。
毎年、農作物を栽培する上で試行錯誤していきます。
ホルモン剤トマトトーン
すごく手間がかかるなら美味しい野菜ができないのなら家庭菜園はやめておこう!
とは思わないでください。
実は一番のミソがあるんですよね。
それはホルモン剤「トマトトーン」を使用して人工授粉を行うことです。
通常、受粉はハチや他の虫を介して行いますが、それをトマトトーンというホルモン剤で人工授粉を行うと皮、実が柔らかく美味しいトマトになります。
自然受粉だとトマトや茄子の種が多いですが、トマトトーンを使用すると種が少ないのも特徴です。
皮が柔らかくて美味しいトマトはトマトトーンが使われているのです!!
まとめ
トマトと茄子は同じナス科の植物です。
同じナス科の植物でもピーマンやパプリカにトマトトーンで人工授粉する必要はありません。
どうしてトマトと茄子だけなのかはわかりません。
勉強不足です。
魚やお肉は野生のものよりも養殖したものの方が美味しいと言われています。
なぜかというと、飼料を配合してより美味しくなるように改良した結果です。
天然のうなぎより養殖のウナギの方がアプラがのって美味しかったり、雑食のイノシシやシカよりもしっかり栄養管理の行き届いた豚や牛の肉の方が美味しかったりします。
野菜もしっかりと管理されたものの方が美味しいのかもしれません。