2017年〜2018年の冬シーズンに向けて冬野菜を栽培するための植え付けを行いました。
今回はかなりの「ずぼら」をしました。
どういうことかというと、少しでも作業の手間を省くために行ったこととしなかったことを紹介します。
石灰散布後の植え付け
通常は石灰を撒いた後、一週間から10日置いてから元肥を撒いて植え付けを行うのですが、急いでいたこともあり、実験的に石灰散布直後に植え付けを行いました。
石灰の事を「いしばい」とも呼ばれます。
石灰には3種類があります。
消石灰とは?
消石灰とは、水酸化カルシウムの事です。
こんにゃくの凝固剤といった食品、化粧品など生活用品、砂や改装中術物と練り合わせたものは、壁や天井に塗られる漆喰(しっくい)として多く利用されています。
目に入ると有害なことから、今では使われなくなりつつありますが、学校のグラウンドに白線として引いていたのも消石灰なんですよ。
園芸では、土に少量を混ぜ込んで寝かせることで、アルカリ性(pH度数)を高める効果があります。中性やアルカリ性の土を好む植物を育てる場合や、長年雨で酸性度が高くなった庭の土を改良するために利用されます。
苦土石灰とは?
過酸化ドロマイトという鉱石を加熱し、砕いて粉または粒状にした肥料です。
炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムが主成分となっており、土の性質を改良するとともに、植物の生育を促す肥料として園芸では利用されます。
消石灰よりも反応が穏やかで、肥料としての効果もあることから、ガーデニングには欠かせない存在となっています。
有機石灰とは?
有機石灰(ゆうきせっかい)…貝殻や貝殻化石を原料とする石灰肥料のこと 他の石灰と大きく違うのは、 「酸性を穏やかに中和するので、撒いた後すぐに種まき・定植が可能で、 微生物を活性化し、土が固くならない」のだそうです。
元肥を撒かなかった
石灰散布直後に化成肥料、または有機肥料の元肥を蒔くと障害が起こりやすいと言われています。
農作物にとってはよくないであろうことは理解しています。
元肥と一緒に蒔くと中和されるらしいです。
ということで、今回は元肥を入れませんでした。
しかし、「痩せている」畑ではないので問題ないと判断しました。
ちなみに石灰は鉱物資源の少ない日本で唯一国内自給率100%の資源です。
輸入せずに国内生産だけで賄っています。
耕作機を使わずにトラクターのみで畝上げ
畝が上がるように改良したトラクターの紹介を以前しました。
畝を上げるには不完全なトラクターですが、少しでも時短を行いたいので耕運機を使用した畝上げは行いませんでした。
畝の溝が細く、非常歩きづらいです。
管理機で畝をあげるのが面倒だったので今回は我慢することにしました。
雨の日の定植
通常の定植は活着(土との根付きをよくする)をよくするために植え付け後に水やりを行います。
水やりと聞くと通常なら2〜3分というイメージがあるかもしれませんが、一反の水やりともなると水やりだけでも4〜5時間もの時間を要します。
めちゃくちゃ時間がかかるんですよ!
ということで雨が降る直前に定植すると水やりの時間と水道代を節約することができるんです。
非常にお得です。
まとめ
今回の時間短縮のために行った植え付けはお勧めではありません。
しかし、時間がない場合や体の調子が悪い時には仕方がないのかなと思います。
特に元肥を入れていないので追肥の際には有機肥料を多めに施そうかなと思っています。
農作物の成長が気になる植え付けをしてしまいました。
ということで石灰散布後の定植、畝上げをトラクターで行う、水やりの手間を省くために雨が降る直前に定植を行う、この三点が植え付けの時間短縮するための秘策になります。