立秋が過ぎたというのに一段と明日さが増している。
暑さのおかけで夏野菜の収穫も結構大変。
夏に栽培する様々な種類の唐辛子の栽培と唐辛子の辛さについて紹介する
世界の様々な辛い唐辛子を栽培
セラーノ・デル・ソール
セラーノ・デル・ソル(Serrano del Sol)とも言われるハラペーニョと並ぶメキシコで一般的な辛いトウガラシの一つ。
"セラーノ"(Serrano)は「山の~」という意味の言葉で、"デル・ソール"(del Sol)は「太陽の」と言う意味。
通常青い状態で収穫します。
収穫せずに放っておくとと全体が真っ赤に色付きます。
一般に知られている記録では5000~23000スコビルとされています。
同じメキシコのトウガラシであるハラペーニョが2500-8000スコヴィルと言われています。
調理方法はセラーノ・デル・ソルは生のままみじん切り、輪切りや細切りなどにして生のままサラダに加えたり炒め物などに使用すると美味しいです。。
ハラペーニョと同じように酢漬けのピクルスにしても美味しいです。
トリニダード・モルガ・スコーピオン
キャロライナ・リーパーが出現するまで世界一辛い唐辛子として知られる「トリニダード・モルガ・スコーピオン」。
その辛さはスコビル値で、なんと146万3700SHUとされています。
言葉や数値ではなかなか伝わりづらいですが、失明の恐れのある「殺人的辛さ」のある唐辛子の一つです。
トリニダード・スコーピオンにはいくつかの品種があります。
いずれも同じような特徴的な形をしています。
言葉ではなかなかうまく説明できませんが、「でこぼこした」形になるものが多いです。
あまりの辛さで料理には適ていません。
野菜としてではなく、香辛料としてソースに少し加えたり、乾燥させてパウダー状にしたものを料理に用いたりするような使い方をします。
もしくは観賞用として利用した方が良いです。
トリニダード・スコーピオンの中にはいくつかの種類があります。
ブッチ・テイラー
2011年に発見された、辛さ146万3700SHUで当時ギネスブックの世界一辛い唐辛子に認定されました。
名前は発見者の名前が付けられた唐辛子です。
イエロー
トリニダード・スコーピオンの一種で、熟しても赤くならず黄色いタイプ。
モルガ
2012年に最高200万9031SHUという凄まじい辛さを記録した唐辛子です。
タバスコペッパー
タバスコソースの原料となるタバスコペッパーの種です。
実の大きさは3~5cm、色は黄色~オレンジ~赤、と熟すに伴って赤色になります。
レッドチェーリー・ホット
レッドチェリーホットは、画像のように丸型の甘い唐辛子。
大きさはゴルフボールサイズで果実は緑から赤に成熟してから収穫する。
青い状態でも収穫して食べることができる。
辛さは、5000~15000スコヴィル程度で適度に良い辛さを持っています。
唐辛子の辛さを測る数値「スコヴィル」
唐辛子の単位を測る目安としてスコヴィル値(スコビル)という単位である。
トウガラシ属の植物の果実にはカプサイシンが含まれ、このカプサイシンが辛味受容体の神経末端を刺激する。
カプサイシンの辛味の割合を示すための単位のことです。
シシトウや唐辛子は暑さと水不足で辛さが増す
シシトウや唐辛子は暑さや水不足などでストレスがたまると辛くなる。
梅雨時期のシシトウは辛くなかったのに、残暑が続く8月のししとうは辛い、いわゆる当たりが多い。
紹介した唐辛子も辛く、雨がよく降った時期は実が柔らかかったのに、最近食べた唐辛子は皮が硬くて、食べたら火を噴いた。やばかった!!
今年は訳あってスプリンクラーを回せずに野菜を育てている。この暑さで枯れ始めている野菜もある。
夕立も全然降らないが、ゲリラ豪雨ではない程度に降ってもらいたい。
火を吹くぐらいの辛いものが好きな人は良いが、辛さを抑えたいのであれば小まめな水やりをお勧めする。
暑さと水不足による茄子の原種帰り
唐辛子と同じナスも茎が折れたり水不足のせいでナスビが原種に帰ってしまっている。
写真のカボチャみたいなのもナスビ。同じ枝に実がなっている。葉っぱも棘が付いていたい。ギザギザな葉っぱになっている。ナスビの葉じゃないみたいになっている。
まとめ
暑さが厳しい状況で肥料不足、水不足になれば野菜にストレスがかかり辛味が増してしまう。
また、品種改良された農作物が原種に戻り、食べることのできない実がなってしまう。
美味しい野菜を作るために残暑の厳しい8月の半ばから9月の半ばまでの約一ヶ月間は小まめな水やりが必要である。