農薬を落とす方法と科学的根拠
- ピリカレ 炭酸塩(炭酸ソーダ)などの薬剤を使用する。を使う
- 重曹を使用する
- 酢を使用する
- お湯(50度程度)使用する
だそうです。
上記の内容の記事が非常に多いので気になりました。
しかし、どの記事も農薬を落とす方法は書いても薬品や酢で洗い落とす前と後でどのくらい違いがあったか実証や検証している記事は残念ながらありません。
間違った知識の可能性があり、最近よく問題になっている偽情報問題と類似している内容であると言わざるをえません。
ほんの少しでも興味のある人はもしよければ最後までお付き合いください。
残留農薬とは?
まず、残留農薬について簡単に説明します。
農薬取締法で農薬、飼料添加物、動物医薬品の残留量が基準値を超えて検出される事。
農作物によって違いはあります。
基準値以下であれば残留農薬とは言わないのです。
上記の点について農薬検査の結果基準値以下であれば「残留農薬」とは言いません。
農薬が付着していても「基準値以下の農作物」ということになります。
「農薬を落とす簡単な方法」の根拠となるデータが皆無
「農薬を落とす簡単な方法」とは果たして効果があるのか?
- 実験・実証を元にした結果なのか?
- 毎日食べる食品の残留農薬を調べた事はあるのでしょうか?
- 野菜だけでなく、豚肉や鶏肉、牛乳や100%ジュース、スナック菓子まで確認したのでしょうか?
- 実際に実験を行ってどれだけの(付着したと言い張る)農薬が落ちるのか確認した結果でしょうか?
上記の点についてインターネットや図書館で調べましたが、「農薬簡単に落とす方法」の根拠となるデータを見つけることができませんでした。
農薬のついた野菜を洗い落としたら油が浮いてきたという記事も見受けられますが、工場の近くで栽培した農作物は無農薬でも油が出る可能性もあります。
水につけたら油が出たというのは農薬か工場の排気物質かどうかわからりません。
農薬がもたらした功績
農薬イコール危険というイメージは当然かもしれません。
中国の農家は見境なしに農薬を使用した残留農薬、薬害問題が報道された事もあります。
不安に思う方も多いと思います。
しかし、別の視点から見る事もできます。
農薬は農作物の量を増やし人口増加問題を解消した
しかも急激な人口増加を解消しました。
多くの人に有り余る食品を提供する事ができたという点は農薬による功績は非常に大きいです。
もし、農薬がなければ昨年のよくな不作、九州の佐賀県の病気による玉ねぎ被害やヨトウムシという蛾の幼虫の大量発生による農作物被害が日常的に発生して、食べ物を安定供給できなくなるという事です。
日本の農家は農協の指導のもと希釈倍率や使用頻度など基準をしっかり守って農作物を栽培しています。
食の安全性について
基準値以下の農薬でも農薬が付着しているのは良い感じがしません。
気持ち悪くいです。
農薬は人間の体にとって害のあるものです。
それは間違いありません。
体内に少しずつ農薬が蓄積していくと、めまいや嘔吐などの「農薬中毒症状」が起こる場合があると言われています。
また実際に、2000年に農薬使用・摂取による死亡者数は917人もいます。
(厚生労働省データ)
http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_topics/h20higai_zyokyo.html
しかし、おそらく農薬を使用している農家の人はしっかり防護していても大変な量の農薬を浴びています。
通常であればその人達が死と隣り合わせで作業していることになるます。
そしてもっと多くの人が亡くなっていてもおかしくありません。
交通事故死亡者数平成27年には4117人にも上ります。
その数は4倍以上です。
車に乗るのは危険とか信号待ちしていたら危険とかいう理由で外に出ないのでしょうか?
厚生労働省のまとめでは「農薬使用」による死亡者数と書かれているので、
摂取と書かれていますが、食して死亡した人は結局のところ分からないのです。
では農薬問題はどうすれば良いか?
ここは日本です。
残留農薬がひどくて食べる前に野菜を洗剤で洗わなければならない国ではありません。
毎日を普段通りに生活していってください。
もちろん気にするのは大事です。
それなら、残留農薬など自分が普段口にする野菜や加工品について、もっと食べ物について知るという事が大事なのではないでしょか?
知りたくない事を知るという事とマクロとミクロの視点の両方が必要になります。
広い視野と細かい視点が大事です。
食卓に並ぶ野菜と人口70億人の食べるものについて考えてみるのも興味深いです。
野菜やフルーツの農薬を簡単に落とす方法についての考察
酢で洗い落とせるという内容です。
洗い落とせば安全なのか?
洗えば農薬は完全に落ちるのか?
科学的根拠は何も示していません。
事もあろうに、残留農薬という言葉まで使っていたように記憶しています。
昨今問題となっているインターネットの偽情報、嘘のニュースとさほど変わらないように感します。
http://jp.wsj.com/articles/SB10571167453707423750304583108211397746702
まとめ
といろんな事を書いてみましたが、最後まで見ていただき誠にありがとうございます。
気を害した人すいません。
最後に、農薬がイコール危険性が高いというのであればアイガモは危険な生き物という事になります。
なぜなら、農薬取締法ではアイガモ農法も生物農薬と見なされるからです。
合鴨農法の参考
Yahoo!知恵袋
Wikipedia合鴨農法