失敗したからこそわかるキャベツの育て方のコツを紹介します。
キャベツの特徴と歴史について
キャベツは地中海・大西洋沿岸地域原産のアブラナ科の野菜です。
ビタミンCや胃腸障害によいビタミンUがおおく、アミノ酸組成にも優れ、生でも煮ても焼いても美味しい健康野菜です。
サラダやお好み焼きにも使われる一般的な野菜。
そんなキャベツは11世紀頃にイギリスで葉牡丹の突然変異で生まれたと言われています。
その後人類が品種改良を重ね今の形になりました。
キャベツの葉っぱは内から外に向かって成長していきます。
キャベツの葉っぱが外から内に巻いていく、という勘違いをする人もいます。
キャベツの成長はすごく特徴的なんですよね。
内から外に葉っぱが次から次へと成長していくと葉っぱが成長のスピードに追いつくことができずに丸まって塊になります。
これがいわゆる結球というヤツです。
結球したキャベツは真上から見るとバラのように見えて結構アーティスティックに見えるのは私だけでしょうか?
とにかく育てても、食べても興味深い野菜です。
個人的に一番好きな野菜はキャベツです。
キャベツの栽培時期
1シーズン(1年間)でキャベツは何回栽培、収穫できるのでしょうか?
「キャベツの種を春に蒔いて梅雨から夏にかけて収穫」、「夏に巻いて11月から1月に収穫」、「秋に種を蒔いて1月から春にかけて収穫」と年間に三回収穫することが可能です。
大切なことは栽培する時期によって適した品種を選ぶことです。
- 春蒔き、初夏に収穫に適した品種
YR50号、夏山、みさきなどの対処性のある品種が適しています。 - 夏まきの年内収穫に適した品種
早生秋宝、彩風など。 - 秋まきの春収穫に適した品種
中早生、金系201号、夢舞台、YR春空など。
キャベツ栽培のポイント
キャベツの育て方、栽培のコツを紹介していきます。
ポイントはそれぞれ種まきの時期、収穫時期により違ってきます。
春蒔き(夏収穫)キャベツの栽培の注意点は病害虫と裂球
春は厳しい冬を越した蛾やチョウチョなど虫が動き出します。
蛾や蝶の幼虫であるイモムシ、アオムシがキャベツを食い荒らす害虫がキャベツ栽培にとって天敵となります。
春蒔きキャベツは虫にとって最高の餌なんですよね。
キャベツ栽培にとって虫はまさに害虫なんです。
また、梅雨時期になると地中や空気中にある水分を消化しきれずにキャベツが破裂、「裂球」してしまいます。
対策としてはこまめな農薬散布か防虫ネットで害虫を防ぎ、と耐暑性の強い品種を選定する事です。
夏でもある程度涼しい地域であれば問題ありませんが平地や暖地では夏どりキャベツは向いていないかもしれません。
夏まき(年内収穫)キャベツの注意点は苗床作り 日陰の涼しい所で行う事
発芽温度はキャベツの育苗適温は15〜20度程度です。
風通しのよい日陰の涼しい所で育苗しなければ苗の段階で傷んでしまいます。
上記のような場所が確保できない場合は最低限寒冷紗をかけて夏の暑さをしのぐ事が必要です。
夏に種をまいて育苗させる時には連結ポットや育苗ポット、3号ポッの水が乾きやすくなるので朝昼晩の水やりも大切です。
秋まき(1月から春収穫)キャベツの注意点 春収穫はとう立ちに注意
春収穫キャベツの注意点は低温が続くと結球の中で花芽ができやすくなります。
そして、春に日が長くなり暖かくなると結球から花芽が突き出てとう立ちにしてしまいます。
対策としてはとう立ちを起こしにくい、季節にあった品種を選定すること、そして、早めに収穫する事です。
キャベツが小さく、もう少し大きくなる事を期待して収穫を遅らせても仕方がありません。
小さくても収穫を行った方がよいです。
キャベツの種まきから植え付け・追肥などの管理・収穫まで
セミプロである私は連結ポット、セルトレイで一枚100〜200つの種を蒔きますが、家庭菜園であれば3号ポット(直径9cm)に3粒ずつ種まきをして土をかぶせ、たっぷりと水をやります。
春蒔きは暖かい環境で、夏まき、春蒔きは涼しい環境で育苗します。
遅くとも植え付け1週間前までに石灰、元肥を入れて畑を耕しておきます。
牛糞、バークや豚糞、鶏糞などの有機の堆肥を畑に入れておくのがよいです。
個人的には牛糞が特にオススメです。
キャベツ栽培の際に鶏糞、豚糞、牛糞を個別に試したことがあるのですが、牛糞が大きく、一番甘くて美味しいキャベツができました。
あくまでも個人的体験と感想なので理論や反対意見があれば参考にしたいので、ぜひ教えてください。
キャベツは肥沃な土を好むので元肥だけでなく追肥も多めにあげると大きく美味しいキャベツができます。
窒素とカリをおおく吸収するのでそれに適した肥料をあげてください。
化成肥料よりじっくりゆっくり効く有機肥料配合の肥料を追肥に使用しています。
植え付けはセルトレイの場合は本葉が4枚になると植え付けを行いますが、通常は本葉が5〜6枚になり、3号ポットにしっかりと根が張った状態になると植え付けます。
株間は40〜50cmほど開けて定植します。
定植後にたっぷり水やりをしてキャベツの根を活着する手助けをします。
活着とは土に根が張ることです。
残暑が厳しい場合は苗がしおれてしまうので、定植初期はこまめな水やりが必要な場合があります。
雨が降る前日に定植すると水やりの手間が省けて時短になります。
追肥は2週間に一度適量追肥してやります。
コツは肥料を少なめに回数をおおくする事です。
収穫は肥大した結球を手でギュッと押さえ込んで固く締まっている、中身がぎっしり詰まっていれば収穫時期です。
球の小さいキャベツは固く中身がぎっしりしていればそれ以上大きくならないので収穫してしまいます。
キャベツの整理障害について
キャベツの裂球(破裂)
先ほども紹介しましたが、キャベツは内側から外側に成長する野菜。
収穫適期を過ぎても生長し続けるため、収穫が遅れると、内側からの圧力に耐えられなくなり、裂球してしまいます。
董立ちする冬取りキャベツに多い現象ですが、結球期に土壌水分が多湿になっても、裂球の原因となります。
この破裂するキャベツ「裂球」は夏どりの野菜に多い現象です。
以前キャベツ栽培の失敗を記事にしましたが、まさにこれです。
そして割れた部分が空気に触れると、酸化して味も落ち、腐りやすくなってしまいます。
売り物にはなりませんが、自宅で食する程度であれば問題ありませんので裂球しても早めに収穫するとよいです。
外の葉っぱが紫色になる
キャベツの外葉の表面が紫色(赤色)になる場合があります。
これは、アブラナ科野菜に含まれる「アントシアン」という色素で、特に冬の寒さに当たると紫色(赤色)になる現象が起きやすくなります。
色が変わるのは外気に直接当たる外葉だけで、1枚葉をむけば中は通常の緑色の状態です。
食べても問題はありません。
むしろ健康で美味しいキャベツの証拠ですが、見た目が悪いので売れにくくなります。
キャベツに発生する主な病害虫
キャベツの病気
菌核病
白い綿状のカビに覆われ、やがて表面にネズミの糞のような黒い塊(菌核)ができます。
軟腐病
結球が始まってから発生。
株の根元または表面の葉からベトベトした状態で腐り、独特の悪臭を放ちます。
その他の病気
- 萎黄病
- 黒腐病
- 黒斑病
- 根こぶ病
- べと病
キャベツの害虫
アオムシ
緑色の細かい毛がうっすらと生えた小さなイモムシが、葉を食害します。
ハスモンヨトウ、ヨトウムシ
体長4cmほどのイモムシ状の幼虫が、地ぎわで苗を噛み切ります。
また、葉も食害します。
ネキリムシ系は茎も葉も食べ尽くします。
コナガ
体長10mmほど、淡緑色の幼虫が葉を食害します。
その他
- ハモグリバエ
- ハイマダラノメライガ
- ナメクジ
- オオタバコガ
その他の被害 害鳥 ムクドリ
冬の寒い時期になるとなんとキャベツに穴を開けて食べ始めます。
案山子や目玉を使用しましたがイマイチ効果なし。
人力で追い払った経験があります。
まとめ
約一反(33メートル×33メートル)の広さの畑で育てたキャベツがほぼ壊滅、失敗した時のことを思い出しながらこのブログ記事を書きました。
少しでも楽しようと手間を省いたり、時間短縮のために必要な作業を省いたりもしました。
そういった経験からわかったことは手間を惜しまない!!
もっと具体的にいうと、病害虫発生の予防のための土壌改良やしっかりとした土作り、育苗時にもしっかりと水やりをする、そして、無理ではないかもしれないが、外れた時期に種まきや栽培は控えるようにする!
ということが大事かなとしみじみ思いました。