大根の葉




野菜の育て方

今が旬!冬野菜の定番 おいしい大根の選び方

大根はさまざまな料理に用いられます。
サラダや煮物、漬物など。
冬の時期は生でスライスして食べるのも美味しいですよね。(贅沢な食べ方かもしれませんね)
大根は春の七草のひとつ「すずしろ」にも数えられ、古くから親しまれてきた野菜。

そんな大根の正しい選び方について解説します。

大根の歴史

大根の選び方の前に大根の歴史について少し解説します。

大根は世界各地に野生種がみられるため、原産地について諸説あり、明らかではありません。
しかし地中海沿岸地帯および中央アジアが原産地であるといわれています。

栽培の歴史は野菜の中でももっとも古いものの一つで、古代エジプトではピラミッド建設に際し、たまねぎやにんにくとともに二十日だいこんが支給されていたらしいです。
つまり紀元前2000年には、すでに栽培されていたようです。

日本へは、奈良時代より以前に中国から伝播したといわれており、『日本書紀』(720年)にも登場しています。

だいこんは、生育期間が短く、比較的栽培しやすい野菜です。

各地の風土に適応した地方品種が多く、江戸時代初期にはすでに周年栽培が成り立っていたといわれています。

凶作時や冬場の保存食としても重宝され、漬物や切り干しなど、加工の工夫が行われてきました。

だいこんの古名は大きな根を意味する「おおね」で、後に「大根」の字があてられるようになったと言われています。

これを音読みして「だいこん」と呼ぶようになったのは、室町時代以降といわれています。

大根の効用

大根

だいこんは周年流通していますが、旬は12~2月です。

だいこんには、でん粉を分解する酵素が含まれているため、ご飯やパンいも類などのでん粉食品の消化を助け、食べ過ぎによる胃もたれを予防してくれます。
もちをだいこんおろしに絡めて食べたり、雑煮にだいこんを加えて食べる習慣は、理にかなった食べ方なんです。

冬に出回るだいこんは、甘みが増してよりおいしく感じられます。

だいこんは、根の部分と葉の部分で含まれている成分が異なるんですよね。

だいこんの根には、でん粉を分解して胃腸の働きを助けるアミラーゼや、発がん物質を分解してがん予防の効果が期待できるオキシダーゼなどの酵素類が含まれています。

葉には粘膜を正常に保ち感染症を予防するカロテン、じょうぶな骨を形成するカルシウム、鉄欠乏性貧血を予防する鉄などのビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

また共通して含まれる栄養成分として、細胞の新生や赤血球の生成に不可欠な葉酸や強い抗酸化作用によって有害な活性酸素から細胞を守るビタミンC、ナトリウムの排泄を促して高血圧予防が期待できるカリウム、腸内環境を改善する食物繊維なども含まれているんです。

おいしい大根の選び方

大根

だいこんはハリとツヤがあるもの、持ったときにずっしりと重いものを選ぶのがコツです。

また葉付きのものは以下の点に注意して選んでください。

  • 茎から葉先までピンと張っていてみずみずしいもの
  • 葉がカットされているものは茎の切り口を確認、みずみずしく「ス」が入っていないもの

上記の点に気をつけて選べば問題ありません。

大根は回転しながら生長します。

生長の跡ともいえる毛穴(側根)が斜めになっているものほど良い土で育てた大根なんです!
細胞分裂が活発で辛み成分が多く含まれていると言われていますが、大根おろしや煮物にすると甘さが出ておいしいですよ!

毛穴がまっすぐに並んだものは硬い土壌で栽培した可能性もあります。

毛穴が斜めになっているものの方が土壌の肥えたやわらかい土で育てた大根なんです。

まとめ

大根の葉

いかがでしたでしょうか?

今が旬の大根、お味噌汁やおでんに定番の冬野菜、「大根」を選ぶ際には上記のことを気にしてスーパーマーケットや農作物直売所でチェックしてみてください。

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