つくね芋はヤマノイモ科ヤマノイモ属に属するつる性の多年草。
つくね芋は春に種芋を植え付け、晩秋に地上部の茎や葉っぱが枯れた頃に地中から芋を掘り取り、収穫します。
収穫作業の様子を紹介します。
山芋の種類について
芋の形状は塊形・丸形で、いちょう芋などさまざま。
主な品種には「伊勢いも」「丹波やまのいも」などがあります。
関西地方では大和芋(ヤマトイモ)と呼ばれる場合もあるんです。
ヤマノイモ属に属する芋には、つくね芋のほか、自然薯、長芋、いちょう芋などがあります。
いろんな種類のつくねいもがあらますが、愛媛で作られるつくねいもは粉の品種のつくね芋が多い。
つくね芋はすりおろすと粘りがとても強く、ご飯にかけたり、お好み焼きに入れたりするとおいしく食べることができます。
ご飯にかけるとろろ芋でよく知られる自然薯(じねんじょ)と同じような調理方法。
実はお菓子の材料としてもつくね芋も使用されているんです。
興味のある人はお饅頭や和菓子などの原材料を確認してみてください。つくね芋が入っているものもあります。
つくね芋の収穫
使用する道具・農機具
「三角鍬(くわ)」「収穫ハサミ」「鎌」を使用してつくね芋を掘り出す。
収穫する前のつくね芋の様子
農業用アーチときゅうりネットを使用したつくね芋の栽培。
つくね芋の蔓は上に伸びていくので支柱を使っている人も多いが、少しでも多くの葉を茂らせて光合成をした方が良いつくねいもができるのでパイプアーチとキュウリネットを使用してこのような栽培をしている。
きゅうりの露地栽培の要領でつくね芋を育てる。
2016年の夏はめちゃくちゃ暑く、しかも長雨が続いたのでろくに世話をしなくなったので雑草が生い茂っている。
栽培方法は月に一度、株元に手に一握りの肥料をあげて、定期的な追肥は行っていた。
つくね芋は多量に肥料を必要とする「肥料食い」と言われるので、多めに肥料をあげたほうが良い。
葉っぱは細長いハートのような形をしている。
通常は10月半ばから下旬位かけて葉っぱが枯れ始めてから順次収穫を行う。
葉っぱの傷みが激しいのでつくね芋の収穫は例年より早めに行った。
つくね芋の収穫作業
つくねいもの足元の様子。
かなりの雑草で株元が見えないのでまず雑草を鎌で刈って取り除く作業から行う。
マルチシートをかぶせていたので、雑草は以外と取り除きやすかった。
よく見ると葉っぱだけでなく茎もかなり傷んでいる。
葉っぱや根っこから栄養分を吸収できないと農作物は成長しない。
根はある程度しっかりしているが、これ以上成長しないと判断して収穫することにした。
茎を鎌か収穫バサミで切り、いもを傷つけないように茎の半径20〜30cmくらいを丸く掘っていく。
ある程度掘れたら動くかどうか手で揺する。
ビクともしないようならいもを傷つけないようにさらに深く掘っていく。
かなり根っこが多い。
つくね芋は一つの大きな塊だけではなく、中くらいの芋や小さな芋が多くくっついている。
掘り出したつくねいもを小分けにしていく。
大きないも、小さないもが何個も付いている。
根っこがたくさん付いているので、収穫バサミで根っこを切り落としていくとこんな感じになる。
まあまあの大きさ。
ハサミとの比較。
これが今シーズン使用した種芋。
収穫する芋は毎年新しく形成され、春に植えた種芋は新しい芋の養分となりしぼんでいく。
保管方法
つくねいもは寒さに弱く、霜が降りるまでに収穫しないと、傷んで腐ってしまう。
なので保管方法は籾殻(すくも)を入れた袋に入れておく。
なるべく暖かい場所に置かないと、冬を越すことができない。
10℃から20℃の間で一定の温度で管理する。
まとめ
つくね芋を掘ってみて、大きいものもあったが、小さすぎて食べることができず、来年の種芋ようにしかならないものもあった。
肥料が足りなかったか、8月の日照りと9月の長雨のせいかいろんな原因が考えられるが、とりあえず今は収穫が楽しみ^ ^