落差132mの高瀑の滝。
直瀑としては日本有数のスケール。
新緑や紅葉の季節をはじめ、厳冬期の荘厳な氷瀑など、まさに四季折々の絶景を楽しめる愛媛県西条市の絶景スポット。
残念ながらアクセスが非常に悪いんです。
そのため知名度が低く、訪問者も少ない絶景スポット。
しかし一度は訪れてほしい四国随一の高瀑の滝について紹介します。
高瀑の滝とは?
落差132m、日本有数の落差を誇る高瀑。
高瀑とかいて『たかたる』と読みます。
高瀑(たかたる)は愛媛県加茂川水系で、石鎚山系の名瀑の一つ。
石鎚山系の名瀑としては御来光の滝(仁淀川水系)が有名です。
しかし高瀑の滝も素晴らしい!!
数々の名瀑を擁する四国において、この高瀑の滝のスケール感は圧巻の一言。
100メートル級の大岩壁は、圧倒的な迫力があります。
高瀑の場所・アクセス方法
場所はいかの通り。
住所:〒799-1112 愛媛県西条市小松町石鎚
愛媛県西条市の石鎚ロープウェイへ向かう道中、分かれ道があります。
昔の宿場で、石鎚登山に利用される今宮登山口のあるこの場所は、左に行くと石鎚ロープウェイに行きます。
右側に行くと高瀑への道なんです。
どのような道になっているかは上記の動画を確認して見てください。
高瀑登山口までのアクセスは、石鎚林道を約10km走行します。
石鎚林道の大半は未舗装路で、荒れている箇所も多数あります。
2020年8月現在、道路に穴の空いている箇所が複数あり、登山口まで行くことができません。
高瀑の滝登山口手前数キロの場所が通行止めの看板とロープが張られている。
すぐそばの道路に穴の空いている。
2020年2月に訪れた時には、「通行止めのロープ」の手前に車を止め、1時間かけて登山口まで歩きました。
しかし、2020年6月の大雨によりここより手前の道路にも穴が空いたらしく、登山口まで約2時間かかるそうです。
登山口から高瀑の滝まで約2時間、合計で片道4時間かかりますね。
石鎚林道を利用する場合、ジムニーや軽トラなど、最低地上高の高い車でのアクセスをオススメします。
冬季はタスタッドレスかタイヤチェーンが必要。
訪問者の少ない高瀑では、登山道は荒れています。
3回の渡渉をはじめ、ルートが不明瞭な場所や危険箇所があるため、地図・コンパスをはじめ、安全装備は必須。
高瀑の滝へ行って見た!
途中まで石鎚ロープウェイ・スキー場と同じ愛媛県道142号線石鎚伊予小松線(県道12号線と重複)を走行。
「高瀑」の看板があるT字路で右折。
高瀑登山口までは10km。
高瀑登山口4kmほど手前に通行不可の看板。
ここから100m先に道路陥没箇所がある。
高瀑に行くためには、この付近に車を止めて徒歩で高瀑を目指す。
(2020年6月ごろよりこの地点の手前にも陥没箇所ができた)
道中の素掘りのトンネル。
高瀑登山口まであと2km。
高瀑登山口の駐車スペースに到着。
避難小屋、トイレがあるがかなり荒れている。
看板には高瀑まで徒歩1時間と書いてあるが、2時間はかかる。
避難小屋裏手に登山道入り口がある。
登山道入り口から1分、早速川渡りがある。
登山道は荒れているが、いたるところに案内看板が設置されています。
また登山の目印となるピンク色のリボンが、要所にくくりつけられているのは非常にありがたい。
コンクリートの橋の先にある無名瀑。このあたりがコース全体の7割くらい。
荒れた斜面。
はしごを登って進んでいく。
高瀑の滝一番の危険箇所。
渡渉直後。
この付近が一番わかりづらかった。
50mほど手前で登山道は右岸の方にそれていく。
高瀑まであと後少しの箇所。
高瀑に到着。
初めて見た!(2020年2月に撮影)
圧巻の一言。
道中を撮影した動画がこちら。
四季ごとの高瀑の景観
新緑の高瀑(5月中盤〜)
5月中盤以降、新緑に包まれる高瀑は、四季の中で一番穏やかな景観です。
水流直下は比較的平坦な岩場となっているため、高瀑を見上げながらの日光浴などゆったりとした時間を過ごせる季節。
紅葉の高瀑(10月後半〜11月初旬)
10月後半〜11月初旬、紅葉に染まる高瀑。
氷瀑の高瀑(12月後半〜2月)
12月後半〜2月、高瀑は凍てつく荘厳な氷瀑に姿を変えます。
普段の穏やかな水流とは対照的な、迫力満点の景観を楽しめるのはこの季節ならでは。
日本各地の氷瀑の数々と比較しても、とくに素晴らしいスケール感を満喫できます。
高瀑と満天の星空
真っ黒な岩壁に囲まれ、水流の音を聞きながら眺める星空。満天の星空は宇宙を感じるほど鮮明で、わずかな月光に水流が白く光り、異世界さながらの空間です。
まだ冬の季節、氷瀑を見に行っただけだが是非四季折々の高瀑の風景を見に行きたいと思っています。
ちなみに冬が一番難易度が高く秋、夏、春の順に難易度が下がります。
冬季はアイゼンやピッケルなどの冬山装備が必須となり、より時間がかかるようになるため注意が必要です。
まとめ
今回は過去に訪問した写真を元に記事を作成しました。
昔は林道や登山道がきちんと整備されて多くの人で賑わったと聞いています。
上級者向け登山となりますが、さらにはここから石鎚登山をする人もいたとか。(今でもいるかな?)
残念ながら登山道も荒れていて、石鎚林道も通行規制・通行不可の部分もあり簡単に訪れる場所ではありません。
興味のある人はしっかりとした装備の上、ぜひ四国随一の名滝の景色を訪問して見てください。