市場にあまり出回らない野菜の一つであろう野菜「ターサイ」の種から収穫までの栽培とターサイの発がん予防、動脈硬化の予防などに効果があるとされる栄養価に突いて書いていく。
ターサイとは?
タアサイは寒い冬が旬の野菜で、主に2月ごろに収穫されていたことから「如月菜(きさらぎな)」とも呼ばれている。
地を這うように育ち、濃緑色の葉は肉厚で縮れていて、寒い時期は葉を広げて花びらのような独特の形になるのが特徴の野菜。
耐寒性のある野菜だが、暑さにも強い。
書き方は「ターサイ」「タアサイ」「ターツァイ」と言った書き方をする。
タアサイは白菜やチンゲンサイと同じアブラナ科の野菜で、原産地は中国とされている。
日本へは昭和初期に導入されたらしいが、一般に普及したのは昭和中期以降。
ターサイの栄養価
βカロテンが豊富で抗発ガン作用や動脈硬化の予防で知られている。
その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、皮膚や粘膜を保護したり、強い抗酸化作用により免疫力アップや老化予防、成人病予防などに効果がある、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれている。
ターサイを油との相性も良いみたい。
ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKが含まれており風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があるとされている。
また高血圧予防によいとされるカリウムや、骨の健康維持に必要なカルシウムやビタミンKなども多めです。
高血圧予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防、がん予防、老化予防、風邪予防に良いとされている。
ターサイの栽培の様子
ここからはターサイの栽培の様子。
畑を耕して石灰を撒いて1週間ほど置いて元肥を適量入れて畝上げをし種まきをする。
アブラナ科なのでキャベツやブロッコリー、白菜、チンゲン菜などの種と同じ。
巻き方は15cm〜20cm間隔で4~5粒撒いていく方法。通称「点蒔き」。
一直線に撒いていく「条蒔き(すじまき)」。
作った畝にバラバラっと均等に撒いていく「ばらまき」。
今回は散蒔きと条蒔きをした。
本葉がではじめたターサイの様子。
このくらいの大きさになれば間引き作業でターサイの小さな苗を間引いていく。
このような小さな苗を間引いて大きな苗を残していく。
間引いたターサイはたくさんあるので炒め物にしたりおひたしにして食べると美味しい。
本来のターサイは味にくせがなく煮崩れしないのでどんな野菜にも使える野菜だが、間引いたターサイはまだ小さいせいかアクがあった。
間引いた後に肥料を畝間にばらまく「追肥」をおこなった。
秋蒔きは50〜60日で葉組みしたしっかりした大株になるので収穫する。
最初に種まきしたターサイの今シーズンの本格的な収穫時期は12月初旬となる。
まとめ
ターサイは暑さだけではなく、寒さにも強い野菜なので野菜作り初心者にも人気がある。
暑さ寒さ味の強いので春巻き、秋蒔き共に適している。
別名がきさらぎなと呼ばれているように霜や寒さに当たると味も良く、品質が高くなるとされる野菜。
興味のある人は是非試してほしい。