家庭菜園というか農作業、野菜作りを始めた頃は本当にびっくりしました!
苗の植え付け後の翌日、苗の根元の茎がバッサリと切られて折れているのです!
と思わせるハサミでちょん切ったような見事な切りっぷり!
野菜作りをしている人でこんな経験をしたことはないでしょうか?
ネキリムシ(根切り虫)と呼ばれるオオタバコガ、ナカジロシタバ、ヨトウムシ、ハスモンヨトウが夜に苗の根元の茎を切ってしまうのが原因なんです。
んで、今回は被害を被ったので、苗をきれられないようにする対策として実際に行った農薬散布の話です。
今シーズンの苗の移植
植え付けた苗がことごとく切られていく。今シーズンも畑を耕し、石灰、元肥を入れて農業用マルチを敷き、苗の定植を数日に分けて行っています。
しかし、翌日には植え付けをした場所には苗がありません。
茎だけが立っています。
と蛾の幼虫に怒ってしまいました。
もうどうにもこうにもならないくらいの被害なので、農薬散布で解決します。
ネキリムシ、ハスモンヨトウとは?
農薬の紹介の前にネキリムシ、ハスモンヨトウについて少し書いていきます。
ヨトウムシ、ハスモンヨトウ、シロイチモンジヨトウを総称してヨトウ(夜盗虫)と呼びます。
カブラヤガ、タマナヤガ、その他タバコガ、オオタバコガ、タマナギンウワバをネキリムシと呼ぶ「ヤガ科(夜に飛ぶガ)」です。
ヨトウムシの一部がネキリムシではなく、ヨトウを含め、すべて総称してネキリムシと呼んでいます。
ハスモンヨトウは5月から10月にかけて土壌の中に生息し、早く気をかみきり成長していきます。
今の季節が一番被害に遭いやすい季節なんです。
おすすめの農薬3選の使い方と効果について
これらのネキリムシ系の害虫を駆除するために有効な3つの農薬と適切な使用方法について紹介していきます。
ダイアジノン
粒剤のダイアジノンは定植した苗の株元に適量、置いていきます。
粒剤なので水に溶かす必要がなく、畑に蒔くことができます。
ネキリムシは土の浅い部分に寄生しているので
蒔いた後はトラクターで浅く耕作して混ぜたほうが良いでしょう。
キャベツやブロッコリーなどは土壌表面に散布しても効果があります。
ランネート
コナガやハスモンヨトウに効果のある水和剤です。
1000倍〜2000倍に希釈、水に薄めて霧状に散布します。
収穫7日前まで使用してが可能です。
茎を切られる食害ではなく、植え付けて根付いてから使用するのが良いです。
ちなみにカメムシ類にも効果があります。
プレバソン
散布以外にも灌注処理ができます。
灌注とはセルトレイやポットで育てた苗を薄めたプレバソンに漬け込み、作物の根から有効成分を吸収される処理方法のことです。
この処理方法で定植したばかりの苗の被害を抑えるのに非常に有効です。
今回はプレバソンを使用しました。
桶に溜めた水に使用量を薄めてセルトレイを漬け込んでいきます。
農薬を使わないハスモンヨトウ対策
ペットボトルの口の部分を下にして深い目に突き刺し、苗の根元を覆うように植え付けるとネキリムシの被害は受けません。
しかし、畳一畳程度の広さなら良いですが、50メートル向こうまである畑の苗にそれを全て施していくのは無理です。
マルチと同じで畑で分解されない素材なので、収穫が終わった後に改修が必要です。
家庭菜園程度なら良いかもしれません。
まとめ
他にもオルトランという農薬もネキリムシ系に非常に有効です。
苗の茎を切られた辺りを掘り返すとネキリムシを見つけることができます。
大事な野菜苗を切りまくってとても腹立たしい限りです。
一匹ずつ捕殺していきたいのはヤマヤマですが畑が広すぎるのでムリです。
ということで今回は農薬散布に切り替えました。
農薬は使用しないに越したことはありませんが、ハスモノヨトウ対策に農薬を使いましたというお話でした。