今治地方観光協会定時総会にて
広島県尾道市の観光客数と愛媛県今治市の観光客数について、興味深い比較をしていたので書き出していきたいと思います。
2019年度の広島県尾道市の観光客数は440万人、訪日外国人観光客20万人。
尾道市役所HPより
対する愛媛県今治市の2017年度の年間観光客数260万人、訪日外国人観光客数は2万人とのこと。
今治市役所HPより
今治の観光客数は尾道市の半分、訪日外国人旅行に関しては十分の一という結果になっているそうです。
一人当たりの消費額も尾道市が3,500円に対し、今治市は2,000円弱となっているそうです。
観光面を前面に打ち出す愛媛県、今治市にとって痛い結果となっています。
同じしまなみ海道の対岸にある広島県尾道市に遅れをとっている、水を開けられている状態なんです。
ニューヨークタイムズ紙が選ぶ2019年訪れたい世界の絶景52選にの第7位に瀬戸内の島々。
小豆島の東側から周防大島に西側までの地域。
- 兵庫県
- 岡山県
- 広島県
- 山口県
- 徳島県
- 香川県
- 愛媛県
上記の地域が含まれています。
ちなみにニューヨークタイムズの【Setouchi Island】で使われていた画像は香川県三豊市の紫雲出山。
瀬戸内の風景が一望できる素晴らしい景色なんです。
その中でも素晴らしい絶景ポイントが多くあるしまなみ海道と周辺の島々。
これらのコンテンツを持ち合わせている広島県尾道市と愛媛県今治市の観光客の違いについて、書いていきたいと思います。
広島県尾道市
- 人口 133,700人
- 面積 284.8 km²
岡山市と広島市のほぼ中間に位置しており、この付近は両地域の「緩衝地帯」となっている。
瀬戸内海(対岸の向島との間はその狭さから尾道水道と呼ばれる)に面し、古くから海運による物流の集散地として繁栄していた。
明治時代には山陽鉄道が開通し鉄道と海運の接点ともなり、広島県東部(備後地方)で最大の人口を抱える都市。「坂の街」「文学の街」「映画の街」として有名。
個人的には筒井康隆原作の「時をかける少女」のロケ地にもなりました。
愛媛県今治市
- 人口 153,800人
- 面積 419.6 km²
愛媛県・四国地方を代表する工業都市のひとつ。
特に造船・タオルの地場生産が盛ん。また、焼き鳥などでも知られている。
西瀬戸自動車道(しまなみ海道)によって広島県尾道市と、また一部の島は安芸灘諸島連絡架橋(とびしま海道)によって広島県の呉市と橋で結ばれている。
今治市の方は説明すればきりがありません。
いくつか動画を紹介します。
しまなみ海道来島海峡大橋
しまなみ海道の来島海峡大橋を自動車で通った時の動画。
亀老山展望台から見た夜景
言わずと知れた?カメラ写真撮影スポット、そして絶景インスタ映えスポットとして連日観光客が押し寄せる亀老山展望台。
さすがに夜は人がいませんでした。
今治市菊間のお供馬
小学3年生から中学3年生までの子供が馬にまたがり、賀茂神社の境内を駆け上がるお供馬は県の無形文化財にも指定されています。
オススメのカメラ写真撮影スポットでもあります。
【愛媛県今治市の写真撮影スポット】加茂神社境内を駆け抜けるお供馬!
などなど。
今治地方観光協会のフォトコンテスト
最初に言っておきますが、受賞した写真はどれも素晴らしい。
写真の構図や撮影した意図など、入賞にふさわしい写真ばかりです。
しかしこれらの写真を見て、
と思わせるような写真は何枚あるでしょうか?
http://www.oideya.gr.jp/p-contest/gallery/contest13.htm
香川県三豊市の例
紫雲出山のある香川県三豊市では毎年写真コンテストが行われています。
三豊市の春夏秋冬の素晴らしい景色をテーマにフォトコンテストが行われています。
どれも素敵な写真ばかり!
本当にいい場所なんだなと感じます。
とくに感じるのは、自分でも撮れそうな感じ。
http://www.mitoyo-kanko.com/三豊の魅力さがし写真コンテスト(2015-秋・冬の部/
毎年フォトコンテストで入賞している撮影スポット「父母が浜」。
夏になれば海水浴客で賑わっていましたが、それ以外は人がいなかったと近所に住む人が言っていました。
この浜で撮影したある写真が入賞したそうです。
その入賞した作品にキャッチフレーズをつけたところ、連日多くの観光客が訪れるインスタ映えスポットとなりました。。
ゴールデンウィークには1日4,000〜5,000人の観光客。
父母が浜に「日本のウユニ塩湖」というキャッチフレーズ。
遠浅の父母が浜が干潮になった時できる「潮溜まり」を利用してリフレクションのある写真がまるでボリビアのウユニ塩湖のようだと話題になり、瞬く間に人気スポットになったんです。
本当に素晴らしいキャッチフレーズと写真の組み合わせ。
素晴らしいコンテンツがある今治はそれを生かしきれてないのではないか。
今治ならではの写真も数多くありますが、何か物足りないような感じを持ってしまうのは私だけでしょうか?
四国中央市、新居浜、西条市にも同じことが言えると思っています。
まとめ
今治市と比較すると、広島県尾道市は本州にあり、意外と訪れやすいというメリットがあると思います。
それの観光客数の違う原因の一つでしょう。
広島や大阪、京都から新幹線で行きやすいというメリットもあるんでしょうね。
しかし不便な場所、行きづらい場所に来てもらうのは以前ほど難しいものではないような気がします。
まだ誰も気づいていないだけで、誰もが来たくなるようなビックコンテンツが今治(西条や新居浜でも)埋れているのではないでしょうか。
発信力がすごいというだけでは、人は集まりません。
正しく伝える力、魅力的に伝える力が必要だと今治タオルのブランディングを手がけた佐藤可士和さんがおっしゃっていました。
広島県尾道市の観光客数が多いということで、どれだけ素晴らしい風景や食べ物、見所があるかチェックしに行きたいと思っています。