かぼちゃとは
かぼちゃはキュウリやスイカと同じウリ科の野菜で、一般的には実は黄色でカロテンやビタミンを多く含む栄養豊かな夏野菜の代表の一つ。
かぼちゃは漢字で「南瓜」と書く。
ナンキンとも呼ばれ、煮たり炊いたりすると実がほくほくとしてとても美味しい。
かぼちゃの食べる部分の黄色はβカロチンでビタミンAの代わりになる。
皮膚や粘膜の保護、免疫力アップ、眼精疲労低減、肌、爪、髪を健康に保つ、呼吸器系を守るといったような効果があると言われ、健康、美容にとても良い。
そして、かぼちゃには大きく分けて日本種、西洋種、ペポ種の3つある。
- 黒川の会津早生、宮崎早生、白皮の白菊座などは日本種
- 西洋種から改良されたえびす、みやこ、近成
- ズッキーニやおもちゃかぼちゃなどのペポ種
西洋種から改良された「えびす」は半世紀以上のあるタキイの人気商品で、初心者でも簡単に栽培でき、作りやすいととても人気がある。
栽培方法としては連作にも強く育てやすいが、水分、湿気が多いと葉が白くなるうどんこ病にかかりやすいので排水よくして栽培する必要がある。
つるがよく伸びるので育成初期には整枝、誘引をこまめにするのが基本。
かぼちゃを宙吊り栽培での成長の様子
育てたかぼちゃ
かぼちゃには様々な種類がある中でこの三つのかぼちゃ育てました。
大玉かぼちゃ
そうめんかぼちゃ
サラダかぼちゃ
左の大玉かぼちゃは一般的なかぼちゃ、真ん中のそうめんかぼちゃは茹でると実が「麺」のようにほぐれるかぼちゃ、そして一番右側が生のまま食べることができるかぼちゃ。
簡単な栽培方法
かぼちゃを種から栽培し収穫した。
下の写真はかぼちゃの種。
3月の終わりに3.5号ポットに1粒ずつまき、ビニールハウスに入れて芽出しをしたら10日以上かかった。
説明書きには発芽適温は25〜30℃と書いてあるが、今年は若干肌寒い日が多いような気がする。
キュウリ栽培時に必須のパイプアーチにキュウリネットの根元に植えつけた。
手前はスイカで肝心のかぼちゃは一番奥にある。
きゅうりネットを使った育て方がどうなるかは生長してからのお楽しみ。
毎年のように害虫のウリハムシがかぼちゃにくっついている。
成虫は葉を食べて、幼虫は根っこを食べるらしい。
迷惑な話である。
そして、早くも5月に花を咲かせた。
ポットから移植して花が咲くまで追肥は2回。
かなり大きくなったが、まだまだ大きくなる。
大玉かぼちゃは一般のかぼちゃだが、サラダかぼちゃやそうめんカボチャといった変わった品種のかぼちゃも植えた。
やっぱりオーソドックスなかぼちゃが喜ばれる。
アーチパイプ一面にかぼちゃがなりました。
奥の方に白い実が見えるのはそうめんかぼちゃ。
こちらは地面になったサラダかぼちゃ。
複数のかぼちゃを植える時の注意点
違う品種のかぼちゃを近くに植えると受粉時に交配して雑種ができる可能性がある。
違う品種のかぼちゃを育てる場合は、ある程度の距離を離して植え付けた方が良い。
ちなみに、トウモロコシも違う品種を近くに植えると受粉で交配してしまうと、雑種ができて甘いスイートコーンがとても不味くなる。
トウモロコシの場合、違う品種を育てる場合は少なくとも100メートル離して栽培する必要があると言われている。
かぼちゃは100メートル話して栽培する必要はないが、できれば違う品種を隣に植えるのは避けた方が良い。
スイカの宙吊り栽培との違い
スイカの宙吊り栽培と同じようにかぼちゃもキュウリネットとキュウリアーチを使用した「宙吊り栽培」で育ててみた。
一般的な地面を這うように伸びていく育て方だと地面に接した部分が白くなってしまうが、宙吊り栽培では全体が濃い緑色になってとても綺麗である。
スイカとの大きな違いはスイカはつるが細いので実が大きくなると重たくなって地面についてしまうかそうでなければつるから切れて落ちてしまう。
スイカの宙吊り栽培
かぼちゃの宙吊り栽培
かぼちゃは茎が太いので実が重たくなっても切れて落ちるということはない。
まとめ
ウリハムシとうどん粉病に気をつけておけば簡単に育てることのできる野菜。
βカロチン(ビタミンA)・ビタミンE、C、B1、B2・食物繊維・カルシウム・カリウム・鉄と言った栄養素が含まれ、免疫力を高める・呼吸器系を守る・ガン予防・高血圧を抑える・便秘解消・冷え性・貧血改善といった効果があると言われるかぼちゃ。
春の早い時期に植えれば早ければ7月には収穫し食べることのできる野菜。
保存性もよく冬まで保管することの可能で非常に重宝する野菜のひとつであるかぼちゃの紹介でした。