登山をはじめてからというもの、廃墟に興味が出てきた。
登山口や登山道に石垣と朽ち果てた家屋を多数見て来たからだ。
今回の東之川はそういった興味もあったので、訪問・記事にした次第である。
西条市東之川とは?
西条市に住んでいても意外と知らない人も多いのではないだろうか。
西条市東の川は石鎚ロープウェーよりさらに奥に行き、土木遺産の大宮橋を渡ったさらに奥にある今は誰もいない集落である。
以前限界集落という言葉が巷を賑わしたが、ここ東之川は限界集落を通り越し、廃集落・廃村となった地区である。
この周辺に鉱山があったらしく最盛期には 500人以上が住む大きな集落だったとのこと。
しかし昭和平成と時代が移り行き、人口が徐々に減り、2012年には大宮橋付近で大規模な土砂崩れが起こり、残って住民はこの地区を去ったらしい。
今回2015年に新しくできた道路を通ってこの東之川へ行ってきた。
東之川 おたるの滝への道のり
西条市名水・名木50選にも選ばれている小樽の滝。
隠れたスポットだと聞きぜひ行ってみたいと思っていた。
場所はこちら。
愛媛県県道12号線西条久万線を通り、石鎚ロープウェーまで行く。
実はさらに奥に行ける。
石鎚ロープウェーの京屋旅館から車で約1、2分。
西之川地区がある。
この西の川からロープウェーを使わずに石鎚山に登ることもできる。土小屋まで行くこともできる。
土木学会選奨土木遺産である大宮橋を渡り、山道を登っていく。
橋を渡ると神社と昔の小学校らしき建物。
すぐそばには大規模落石の箇所が見える。
ここから見る石鎚ロープウェイが意外と好き。
車で行くこと10分。集落がある。
今は誰も住んでいない家屋。
なんだか寂しい雰囲気が漂う。
周辺に空き地があるので車を止める。

ここは瓶ヶ森登山の登山口にもなっている。
瓶ヶ森は四国百名山の1つ、そして日本三百名山の1つにも数えられている。
瓶ヶ森林道、通称UFOラインを通って瓶ヶ森登山口にある駐車場から山頂目指すと、40分ほどで行ける簡単な山。
しかしここ東之川から登ると3時間半から4時間かかる。
今回は瓶ヶ森登山口とは逆の方向にあるおたるの滝へ行く。
白い建物が目印。
歩道を歩いて行くと杉林の中に入っていく。
石の歩道を歩いて行くと誰も住んでいない廃墟がいくつもある。
いくつか分岐点はあるが、比較的わかりやすい。
『タキ→』と書かれた杉から少し道がわかりづらい。
なんとなく進んでいくと3分から5分で滝に到着。
滝の写真はまた別記事にて投稿したいと思う。
おたるの滝までの道のりは以下の動画にまとめて見た。
東之川周辺のスポット
先ほども説明したが、石鎚ロープウェイから石鎚スキー場や石鎚成就社、さらには石鎚山に行ける。
大宮橋周辺の西之川からも石鎚山に通じている。
そして今回訪問した東之川から瓶ヶ森登山する人もいる。
中級者コースのためここから登る人はあまり多くない。
当ブログ運営者は今年の4月にここから登山した。
記事はまだ書いていないか。また書くことにしよう。
まとめ
訪問したこの日、車3台で訪れていた方々とお話しさせていただいた。
身内が東之川出身でどんなところに住んでいたのかを見に来たという。
家族3代で訪問。
どこに住んでいたかはわからないので、どの辺か散策していた。
2012年以前のこの地区の住人は3人。
しかし以前は500人近く住んでいたという。
昔は東之川から前田峠経由で山を越えて同じ西条市大保木まで学校に通っていたとか。
道のりはかなり険しい。
今の子どもにはムリだろう。
大人だって毎日行くとなればかなりしんどい。
そんな東之川だが、2012年の大規模崩落で残っていた住人は山を下りたらしい。
高齢者の人口が半分以上になった集落を限界集落というが、このような集落は全国で2万を超える(2019年)。
この周辺の山の石鎚村や黒川集落、今宮集落など廃墟となった地区が多数ある。
以上でおしまいだが、この周辺を探索して記事にしていきたい。