苗を育てている連結ポットから畑に植え替える定植作業の前に畑を耕したり、畝を作ったりする下準備を行わなければなりません。
で、土壌を酸性からアルカリを加えて中性にに土壌改良するために石灰を使用します。
通常は石灰をまいた後すぐに化成肥料、有機肥料の元肥を入れたりしてはいけません。
石灰と肥料がぶつかり合い中和されてしまいます。
肥料の効果、石灰の効果が消えてしまうのです。
また、石灰をまいた後1週間から10日程度の期間をおいてからから植え付けを行います。
しかし、石灰をまいた直後に定植行っても問題がないと言う報告もあります。
植え付けを急いていたこともあり、実際に石灰をまいてすぐに定植作業を行いました。
石灰の種類
石灰にはいくつかの種類があります。
- 生石灰
- 消石灰
- 石灰窒素
生石灰(きせっかい)、消石灰、石灰窒素は土に混ぜてから1〜2週間待ってから種まきや植え付けをするのが野菜づくりの基本。
前置きで紹介した撒いてから一定期間たちに馴染むのを待ってから植え付けを行う石灰は上記の種類の石灰なんですね。
炭酸苦土石灰を苦土石灰と言います。
苦土石灰をまいてすぐに種まきや植え付けをしてもとくに問題はありません。
生石灰や消石灰は水分に触れると発熱し量が多いと火事になるらしいですね。
その点、苦土石灰は安いということと害が出にくいことがメリット。
周りの作物に飛散しても害が出ないし、保管中に水分に触れても問題はありません。
デメリットは効きが弱いこと。
アルカリ度が低いということだけで、有機石灰よりは酸性中和力はあるし、価格はリーズナブルです。
冬野菜の植え付け準備
以下の作業を数日間に分けて行いました。
まずトラクターで何度か畑を耕します。
土壌改良のため、えひめaiを濃度を薄めて数回散布しました。
そして石灰をまいた後当日から翌日にかけて植え付けと種まきを行いましたです。
苗の植え付け前に雑草対策のために農業用マルチシートを敷きました。
今回植え付けの場所には元肥を入れませんでした。
夏の間畑を休ませていたのでそれほど神経質になる必要はないかなと言う感じです。
苦土石灰散布直後の植え付け〜一週間経過
苦土石灰をまいた後すぐに植え付けしたのはしたのは1列のみです。
種まきしたのも一列のみ。
数日後にはきちんと活着(根がついた)、芽が生えてきました。
葉っぱの色ツヤはさほど変わりませんがハスモノヨトウが定植した苗の茎を食い荒らし、相当量がだめになってしまいました
ハスモノヨトウの被害を受けなかった苗を見てみると、それほど問題があるようには見えません。
まとめ
今回、キャベツの他にも大根の種を蒔きましたが撒いた数日後に芽が出ました。
つまり、石灰を撒いた直後に定植や種まきをしても問題はないでしょう。
苦土石灰をトラクターを使って土に混ぜてからであればすぐに作付けできます。
土に混ぜずに作付けの検証はしていないのでわかりませんが、しかしたらそのようなやり方だと害が出るかもしれません。
しかし、石灰散布後の植え付けよりもある程度の期間をおいて元肥を入れて植え付けを行なった方が味や育ちの良い野菜ができるに違いないと思います。
今までの先人の方が色々行なった実験の結果ではないかなと考えています。
よほど急いでいない限り石灰を撒いた後すぐに種をまいたり定植したりするのは控えた方がよいでしょう。
野菜作りは時間に余裕を持って行なった方がうまくいきます。