予想外に大きく育ったキャベツ
気候2016年から2017年にかけて暖かい日が続いた。
そのおかげで生長が進みキャベツが大きく育ったと思われる。
肥料 ダメもとと思いながら10月、11月、12月に根から吸収する肥料と葉から吸収する肥料をこまめに散布した。
暖かい日が続きキャベツがしっかりと吸収したんだろう。
そして、液体肥料(液肥)と一緒に散布したえひめAI(えひめあい)の効果もあるのではないか?
えひめAIのみでの検証しなければ効果はわからないとの声もあったが、えひめAIを散布していない別の畑で栽培したキャベツは小さいものが多かった。
きちんと検証したわけではないので効果のほどはわからないが予想以上に大きくなったキャベツは非常にありがたい。
大きくなったキャベツにも問題が・・・
ドロドロになったキャベツ 病気の正体は?
病気の正体は菌核病と軟腐病
菌核病
上の画像は菌核病。
キャベツ菌核病はかびの一種でおこる病気。
菌核病菌はトマト、ナス、キュウリをはじめとした果菜類にも感染する。
アブラナ科野菜も広く全般的に侵し、特にキャベツは病気になりやすい。
初期の病徴は外葉の地面に接する部分が水浸状になり,褐色の病斑ができる。
湿度が高いと白い綿毛状の菌糸が生える。
病徴は次第に広がって外葉や球全体を黒褐色に軟腐させますが,軟腐病のような悪臭はなく無臭。
やがて、黒いネズミの糞のようなものは病原菌の塊を作る。これを菌核というらしい。
菌核の大きさは3~15mm程度で、いろいろな形のものができるが、菌核はキャベツの結球した表面だけでなく、葉の間や茎の中にもできることがある。
菌核は成熟すると落ちて土壌中で4~6年という長い間生き残る。
菌核病菌が植物に侵入(感染)する方法には2種類。
1つ目は胞子を飛ばす方法で菌核は最低気温が10℃前後の日が数日続くと発芽し、小さな茶褐色のキノコのようなもの(子のう盤)を作り広範囲に胞子(子のう胞子)を飛ばす。
胞子は古くなった花弁や茎や葉の組織や傷口から侵入し、次第に茎や葉に広がっていく。
2つ目の方法は、菌核から直接菌糸が伸びて植物に侵入する方法です。
キャベツやレタス、ハクサイなどでは主にこちらの方法での感染が多く、地面 に接している古くなった下葉や傷口などから菌糸が侵入する。
春先や秋に、最低低湿の日が続くと発生しやすくなる。
菌の生育適温は15~24℃で、子のう胞子の発芽適温は16~28℃、菌核の発芽適温は20℃前後。
菌核病の発生時期は春から初夏ですが、11月から3月頃の発生が多く見られます。
3月または9月頃に雨が多く,20℃ぐらいの気温が続くと多発する。
2017年は雨が非常におおかったのでもろに影響している。
簡単な防除の方法は最新の登録農薬を確認し、使用する。
軟腐病
上の画像も菌核病の初期症状かもしれないが、軟腐病も紹介しておく。
組織が水浸状になり褐変する。さらに症状が進むと、軟化、腐敗し、特有の悪臭を放つ。症状の進展が早く、急速に腐敗する。
キャベツでは、外観は健全に見えても、結球内部の葉や茎のずいが侵されていることがある。
キャベツ、ハクサイなどのアブラナ科作物のほか、ナス、ジャガイモなどナス科、ネギなどユリ科、レタスなどのキク科など非常に多くの作物に被害が出る。
高温多湿条件で多く発生する。
病原細菌は土壌中で生存し、主に傷口から風雨や潅水等の土壌の跳ね上がり等により侵入する。
強風や大雨の後で感染しやすい。
発病する作物の連作や窒素過多を避ける。
圃場の排水をよくしたり予防的に薬剤防除を行う。強風雨などで傷が付いたら、薬剤を散布した方が良い。
害虫の食害痕からの侵入を防ぐため害虫防除も徹底する。
葉っぱをめくってもめくっても茶色に変わった葉っぱがドロドロっとした状態になっている。
鳥もキャベツを食べるのか!!?
わかりづらいのでアップしたのがこんな感じ↓
かじられた跡は食料が少ない冬の時期に鳥に食い荒らされた跡。
多分ムクドリの群れかヒヨドリ。
鳥が食い荒らすのが先か病気が蔓延するのが先か?収穫を終わらせるのが先か?自然と鳥と競争している。
まとめ
2月中にほぼ収穫が終了すると思っていたがキャベツが予想外に大きく育ち、思わぬボーナスタイム。
もしかしたら無駄足になるかどうかわからないが収穫はまだ続く。